またまた難民 in 大たなご川(2011.09.26)

「こんばんわ」
「いらっしゃい、金井君。今、嫁呼んでくるから」
「いや…別に」
「そう言うなよ、金井君は嫁のお気に入りなんだから」
「はい…月曜日はどうですかね?」
「う〜ん、やばいね。水位を見るとぎりぎりいけそうだけど、濁りが」
「は〜やっぱり。じゃあ久々のタナゴですか?」
「そうね。たなごか、大たなご」
「こ・ん・ば・ん・わ」
「あれ、730さん」
「社長、ひどいですね。事実ではありますが」
「あ、山田さん。こんばんわ」
「なんだラブ金井もいたんだ」
「今、月曜の話してました」
「ほう」
「たなごか、大たなごかって流れです」
「あの降りだったからね、ねえ社長」
「左様でござるね。ただ、その流れだと非常にまずい」
「あ、送迎ですか?山田君の」
「正解!」
「うぉっほっほっほっほ。来ますよ」
「来てもらっても、どうせそっちの方に向かうし」
「あ〜そうですか。今回だけは」
「だけ!?どの口が言ってんだよ」
「まあいいじゃないですか」
「金井君はぺーと?」
「はい。ぺーと現地直行します。5時半位ですか?」
「そうだね。山田君もそのつもりでいてね」
「うぉっほっほっほっほ。お任せください」

本日の登場人物

金井君。「久々です」「そうだね。デビューはここだもんね」

山田君。「ここは近いですね」「どこでもでしょ?」

ペー・ヨン。「僕に釣れる魚はいるでしょうか?」「あ〜大田原にいるよ」

私。「全くな。大変だよ、山田君は」「帰りはお任せください」

「あれ!?通れませんけど。あ、金井君だ。え、何?『通れないから、下を走れ』だそうですよ、社長」
「なるほど。これも震災の影響か」
「あ、いたいた。お待たせ」
「おはようございます。いい感じですね。ちょっと水が多いですけど」
「やあ。お2人。下ろしてみる?」
「はい、行きましょう」

「社長、バスの死骸が多くないですか?」
「オレも言おうと思ってたんだよ。何でこんなに死んでるんだろう。投げれば、ぶつかる位」
「どうなんですかね、これは」
「なんだろうね。あ、山田君だ…だよね」
「何ですって?『下も死骸だらけだってよ。今からこっちに戻ってくるってよ』」
「あ、来ました」
「移動すっか?これじゃあしょうがないし」
「ええ。そうしましょう。アタリも全くないし」

「大たなご到着。前とはちょっとポイント変えてみた」
「あそうですね。ちょっと上ですか」
「流石、金井君。山田君なんか何が何だかわかってないから」
「いえ、社長。社長が左だって曲がろうとしたとき、右に正したじゃないですか」
「確かに。何が何だか分からなくなちゃった。意外と方向音痴だったりして」
「じゃあ行きますか」
「はい。戦闘開始」

「風、強くないですか?」
「強いよね。何が何だかわからない。
こういうときは、ポッパーをパコンパコン言わせる」
「ほんとですか?」
「オレはそう思ってる。ぺーは勝手にやってろよ」
「そんな…」
「ほれ!出た。全然のらない」
「出ましたね。自分も見ちゃいましたよ。それは何てルアーですか?」
「これは、スミスのチャゲポップ」
「これまたいつものトレジュ並みに、インチキ臭いですね」
「おいおい。そういうこと言っちゃいけないよ。個性的って言わなくちゃ」
「だって。ほとんどクリアなのに、ちょろちょろってチャートの柄が」
「トレジュとは一味違う仕上げ。こっちの方が先かもよ。
泳ぎも浮き姿勢も違う。いい感じだよ」
「そんなの持ってないんですけど」
「好きなの投げろよ。それにさ、キャスティング危ないんだけど」
「すいません。興奮すると、どうしても開いちゃうんですよね」
「お!また出たよ。のらないけど」
「何なんですかね、そのノリの悪さは」
「全く。貴重なアタリがもったいないよ」
「社長、雨降ってきましたけど」
「腹も減ったし、橋の下で飯食って寝るか」
「そうしましょ」

「ぺー起きろ。2時間も寝ちゃったよ。もう3時だよ」
「え!?そんなにですか?」
「涼しいから。ついつい寝ちゃったね」
「あ、金井さんたちも来ましたよ」
「どうですか?社長」
「オレがポッパーで3バイト。ペーなし」
「こっちは、何にもありませんよ」
「山田君はそうだろう」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ペー。殺す」
「社長、あそこの水路やりました?」
「あ、金井君。やったよ、2往復も」
「で、どうでした?」
「箭竹さんに会った」
「え?箭竹さんですか。アタリはどうだったんですか?」
「アタリは全くなく、箭竹さんのお客さんが釣った話を聞いてた」
「山田さん、ちょっとやってみますか?」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ペー。殺す」

「出ました。のりました」
「金井君、37cmだよ」
「ありがとうございます。ルアーは自作トンボです」
「あれ!?社長もかけてるよ」
「あ、ばれましたね」
「社長、どうしました?」
「ぺーがアミ伸ばさねえからばれた」
「そんな」
「そうだね。人のせいにしちゃあいけないよね。
後ろのハリ1本だったから、ばれそうな気してたんだよ。
本日終了って感じだね」
「ええ。このまま戻りながら上がりますか」
「ぺー、というわけだから」
「あ!ぁ〜」
「何だよ!?びっくりアワセかよ」
「はい。見てました?」
「見てたよ。馬鹿じゃねえの」
「そんな。折角のアタリだったのに」
「あれ!?オレのルアーがない。凄い波紋になってる。おりゃ!」
「のりました?」
「ぜんぜん」
「よそ見してるからですよ」
「ぺー。山田君の代わりにオレが殺す」
「終わりですか?」
「終わりだね。5時半だし」

あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした。がんばっちゃいましたね」
「全くだね、山田君。帰りが大変だよ」
「運転は任せてくださいよ」
「その台詞忘れないでね。毎回毎回」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ペー。橋の下に置いていく」
「大丈夫です。車は金井さんのですから」
「本日の勝者はまたしても金井君。8勝目だよ」
「ありがとうございます」
「これで、オレに対してマジック5。山田君には3になっちゃったよ」
「え1?金井君が3勝したら、自分は終わりですか?」
「そういうことだね」
「来週からは全部勝ちますよ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。本当ですか?山田さん」
「ペー。死ね!」
「来週は川に戻れるだろうから、台風のあとだしいいんじゃないの」
「うぉっほっほっほっほ。勝ちますよ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。来週も参加です」
「殺す」
「果たして、山田君が勝てるのか、だいたいその前に釣れるのか。来週をお楽しみに〜」


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