業務連絡 in 鬼牧川(2011.08.15)

「こんにちわ」
「いらっしゃい、真空さん」
「実はですね、15日乗せて貰えないですか?」
「大丈夫だけど…3人乗りだよ」
「はい。平気ですけど、どなたと?」
「俺の同級生」
「あ、新井さんですね。楽しみだなぁ」
「そりゃ良かった」
「それだけですか?他の方は」
「あと、金井君、ふみ、ワイパー、関根さんと友人の花井さんだね」
「大変ですね」
「う〜ん。なので、関根さんには迷惑かけるから、違う川で楽しんで頂こうかと」
「そうですよね、うっかりすると4艇ですから」
「だよね。こっちも金井君と相談して、何とか船を減らす作戦を立てているとこなんだよ」
「わかりました。決まったら、連絡してください」

本日の登場人物

金井君。「今日は大変だね」「ええ。乱暴者のふみさんが一緒なので」

ふみ。「金井君、そんなことないよ、なあワイパー」「あ、はい」

矢嶋君。「自分は、どこに座れば…」「真ん中」「あ、はい」

真空。「何年ぶりかなぁ、社長号」「5年かな」

新井さん。「俺もだよね、3年ぶり」「そんなになるかね」

私。「操船は?」「社長で」

「みんな早いね」
「おはようございます」
「やあ、金井君たち、もう2艇準備してるよ」
「もうですか?」
「それにカヤックくさいのが2艇出た気がする」
「真っ暗じゃないですか?」
「そうなんだよ。水量も水質もわかりゃあしない」
「こっちは、のんびりいきますか」
「そうだよ。危ないし」
「今週は道具どうしました?」

「これかい?金井君」
「え!?また同じなんですか?」
「裏の道で投げると、なんでもないんだよ」
「それで懲りずに」
「まあね。それに2500Cが帰って来たから。安心」
「今日は大変な1日になりそうですね」

「お!でた。横っとびできた」
「引いてますね。でかそうですよ」
「そのわりじゃあないんだよ。ほらね」
「ほんとだ。33cm」
「ルアーは、トレジュですよね」
「正解です。ここでの活躍度はNo.3」
「はい。自分も朝一でばらしましたから」
「だね、真空さん。理由わかる?」
「いえ」
「じゃさ〜。あそこにいい木があるから、
あの下で昼飯食いながら、真空さんのダメさ加減を教えるよ」
「そんなにですか…」
「それほどではないけど」

「まずは、昼飯」
「え!?まだ残ってるんですか、あんなに食べてて」
「あれは朝飯だよ」
「ですって、新井さん」
「社長はね、変なんだよ」
「あ〜食った食った。一休みする?それとも行く?」
「休んでいこうよ、ねえ、真空さん」
「はい。そうしましょう」
「いいね。じゃあ、俺は寝るから。君らは寝ないの?」
「ここでは無理です」
「あ、そう。じゃあお休み」
ぐぉーぐぉー
「すげ。もう寝ちゃった。2分とかからない」
「社長はスイッチ付きだから。パチパチ変わっちゃうから」
「話には聞いてましたけど、ここまでとは」
「そして、トイレにいかない」
「ほんとですよね。あんなに飲み食いして、1回も行かない」
「うぉーあ〜良く寝た。蘇ったね。行く?」
「何でそんなに元気なんです?暑くないんですか?自分なんか汗だくですよ」
「暑いし汗だくだよ。でも、好きなんだよ、そういうの」
「変態ですね、新井さん。社長は」
「ある意味そうだね。夏生まれはそうなんだって」
「よっしゃ。こいつでぶちかますか」
「行きますか?」
「そうね。俺はときどき投げるから。2人はビッシビッシいってよ」

「あ!あ〜」
「お!は〜」
「あ、いけね。真空さんに新井君。ダメさ加減を説明するのを忘れた」
「先に言ってくださいよ」
「真空はね、まずポヨヨン・キャスト。その上、ラインが水面でたるんだまま。
さらに、ルアーを引っ掛けたら、外せない。だから、キャストがびびる」
「ボロボロじゃないですか」
「いやいや。ここじゃなければ平気だよ」
「は〜シューティング・スタイルには程遠いですか」
「う〜ん。けっこう。まずは、リールを2500に戻す。そっからだね」
「俺は?」
「新井君ね、同級生。真空さん、この人はね、小学校から高校まで一緒で、
しかも高校は3年間同じクラス」
「そんなにですか?」
「そんなに。クズは吹き溜まりに溜めとけと」
「はははは」
「そうだね。小学校のときはそうでもなかったけど、中学校からは仲良く遊んでた」
「というより、新井君の引き立て役が俺だよ」
「ええ!?何でですか?」
「この人はね、スポーツ万能で、しかも勉強もできて、この体型だろ」
「は〜そうですね。社長は違うんですか?」
「ぜ〜んぜん。運動も勉強も全く普通で、しかもポチャポチャ系」
「ほんとですか?」
「どちらかと言えば、だらしな〜い感じだよ」
「いつからですか、そんな風に変わってきたのは?」
「中学入って、柔道を始めてからだね。でも、陸上系は全然普通」
「で、新井さんのダメさ加減はどうなんです?」
「一言、焦り過ぎ。バツグンの運動神経だから、ちょこっと教えるとすぐ出来ちゃう。
そっからだね、こころの余裕」

「あ〜そんなもんですか?ところで金井君たちはどうなんですかね?」
「電話してみるか。金井君?どうそっちは?」
「自分がバラシが1回、ハス1匹。ふみさんがでかいのをバラシ。3人ともアタリは結構ありました」
「そう。残念だね。こっちはそろそろ上がるから」
「自分らも上がります」

あとがき
「お疲れ〜」
「お疲れ様でした」
「暑かったね」
「ええ!?全然平気な顔してたくせに」
「全然じゃあねえよ。ちょっとは暑いよ」
「基本は変態ですから。社長は」
「山田君ほどじゃあないけどね。どうだったの?ふみ。今日も唸っちゃったの?」
「いえいえ。こんな快適な3人乗りは初めてです」
「そうだろう。金井君に矢嶋君だもの。それにヤナギが入ったら、ベスト3だよ」
「やっぱり。いままでは、ペーとか杉山君とかの後ろだったんで、全く釣りができず」
「だろうな。3人乗りは、2番目が大事なんだよ。ここが下手だと、台無しになるから。こっちなんかさ〜、山田君だよ」
「え!?須田さん、下手なの」
「いや。上手い。その分、がっついてくる」
「あ〜。前が空けたところを漏れなく奪う」
「そう。ゆえに3番目は投げるところがない。上手に分け合わないとね」
「3番目は余裕かましてていいわけですね」
「基本はそうなのよ。できる前2人なら。ただ、3番目ががっついていると、台無しになる」
「あ、そうなんですか。例えば?」
「う〜ん。藤江。今はソレガシ」
「西村さん?」
「そのオヤジ。最悪の酔っ払い。いいんだけどね。そういうのができる仲ってことだから」
「ですね。他の人じゃあ、そうはいきませんよね」
「普通はしないし、目に余れば船を縦にするよ」
「自分は今度そうします。ふみさんと乗ったら、縦にします」
「金井君、俺は大丈夫だから。今度、飯塚も指導してよ」
「それは社長で」
「何で、俺なんだよ。来週は俺いないし」
「あ、奴隷旅行ですか?」
「それだよ。まあ、みんな土産を楽しみにしててよ」
「あ、チーズケーキですね。あれは楽しみです」
「夏は、那須高原。春は、軽井沢。で、秋が、塩原温泉。いつのまにか3回だよ」
「社長、3回位、普通ですよ。むしろ少ないですよ」
「真空さん、そうなの?」
「そうです」
「じゃあ、また来週〜」
「社長、来週は旅行ですよ。それにこの業務連絡って何ですか?」
「お、再来週〜をお楽しみに〜。これはだね、『旦那、至急来い』ってことだよ」
「本人、見てますかね?」
「誰か見て、話してくれるよって意味だね」
「まったく無意味なような気がしますが、この結果をお楽しみに〜」

追伸
「昨日は、お疲れ様でした」
「あれ!?お疲れでした。ふみ。現場、こっちの方なの?」
「全然。所沢ですよ」
「遠いね。何でまた」
「実はですね、昨日、金井君に凄いのが出たんですよ」
「でかいの?」
「でかいですよ。体全部見えましたから。しかも5回も同じ魚が」
「で?」
「のったんですよ。竿が立たないほど、引いてました」
「で?」
「ばれました」
「で?」
「そのルアーがメガバスで、矢嶋君のがノリーズだったんですよ」
「で?」
「悔しいじゃあないですか。持ってないし」
「で?」
「矢嶋君に借りたんですよ、ノリーズのトレジュってヤツ」
「で?」
「いきなり出たんですよ」
「なるほど。現場そっちのけで来たわけね」
「いやいや。ちゃんと段取りは付けてきましたから」
「できる監督は違うのね?」
「そんなことより、どこにあるんですか?そのクイックなんとか」
「あ〜これとこれとあれだね。カンペキ」
「わかりました。急いで帰りますよ。次は飯塚も来ますよ」
「OK牧場〜」


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