今日はここ in 鬼牧川(2011.07.11)

「いらっしゃい。金井君」
「こんばんわ。月曜日はお疲れ様でした」
「ほんと、疲れたよ。送迎だもんね」
「ほんとですよ」
「だいたいさ〜。一番暇なクセして、前の日1時間しか寝てないんだってよ」
「マジですか!?デリっちゃったんですかね」
「絶対そうだよ」
「ナニ!?金井君。デリがどうしたって?」
「あれ!?居たんですか、山田君。社長も言ってくださいよ」
「わりぃわりぃ。存在を忘れてたよ」
「お疲れでしたね、金井君」
「ほんと疲れましたよ。もうあそこはいいですね」
「距離的には大したことないんだけど、毎年タイミングが悪いよね」
「ほんとですよ。この前も去年も強風で散々でした」
「じゃあ、来週は元に戻るか」
「いいと思いますよ。ペーもヤナギも来るし。山田君的にはどうなんですかね?」
「あ〜金井君。須田だから。山田じゃあないから」
「いいじゃん、どっちでも」
「いえ、社長。間違いは正しとかないと」
「間違え…ではないよ。通称、須田さん。本名、山田さん」
「社長、逆です」
「あれ!?そうだった。で、月曜日はいいかな、通常業務で?」
「ええ。相性がいいんで、問題ないですよ」
「相性がいいのは、一昨年までじゃん。今はペーだよ」
「ええ、そんな感じですね」
「じゃあ、現地に4時で」

本日の登場人物

金井君。「今日は楽に釣りたいですね」「のってるから、いけんじゃねえ」

山田君。「釣りますよ」「無理だね」

ペー・ヨン。「ラッキーデイですかね?」「それはもう過ぎたろ」

ヤナギ。「釣りますよ」「いいや。阻止する」

私。「今日は楽だね。2人とも操船できるから」「え〜!?山田君できないの?」「なに!ペー」「やべ。聞こえてた」

「なんじゃこりゃ」
「あれ!?社長。太陽にほえろの松田優作ですか」
「アタリ。ひどいね、川」
「あれ!ほんとだ」
「まっ茶々で、泡ぶくで、増水」
「どこで降ったんですかね?」
「山田君ちの方じゃねえの?」
「社長、うちの方で降っても、ここは濁りませんから」
「そうだっけ?」
「ええ、そうですよ。どう考えても」
「まあ、折角来たことだし、俺とペーとヤナギで下りるから、お2人は上がって」
「いいんですか、社長。濁りは上から取れてきますよ」
「そんなのわかってるから、きみらに譲ったわけじゃん」
「こりゃすみませんね」
「山田君。時間差で行った俺たちの方が、グーかもしんないよ」
「グーってあの人ですか?」
「そうそう。キレイ系のおばさん。結婚したんだってね」
「誰でしたっけ?」
「あ〜あの人だよ。ほれ、ちあきなおみじゃなくて」
「ずいぶん飛んじゃいましたね。社長、『み』しか合ってないですよ。エドはるみさんですよ」
「あ〜そうだった。山田君。グー!」
「社長、行きますよ。いつまでも出発しないから」
「すまんね、柳沢君。この状況じゃあ、急いでもね」
「はい。行きますよ」

「頑張って〜」

「お!ここはちょっと水がキレイじゃない、金井君」
「そうですね。山じゃなかった須田さん。そのカチカチ投げてみてくださいよ」

びゅ〜ん。ペシ。カチカチカチ。ごぼ!
「おぉ!網、網、網網」
「今、すくいますよ。そのサイズじゃあ
いらないんじゃないですか」
「いや、金井君。今日は釣ったら勝ちだから」
「え〜サイズは、27cmですね」
「金井君、十分だよ」

「う〜ん」
「アタリはさっき社長の1回だけですね」
「あ〜アワセた瞬間、流木に化けたヤツ?」
「ええ。はじめから、流木を勘違いしたんじゃないですか?」
「なんでもいいよ。ペー、生きてる?」
「そろそろヤバイです」
「死んじゃうの?」
「ええ。水が足りないです」
「水なんか、目の前にいっぱいあるじゃんかよ。ちょっと茶色だけど」
「そんな…」
「沸かせば大丈夫だよ」
「そんな…」
「あそこの橋の下で寝るか?11時だし」
「そうしましょう。ペーが死ぬ前に」

「寝る前に、向こうに電話してみますよ」
「いやいや。向こうは既に寝ているって」
「もう!?ですか?」
「山田君だよ。たぶん8時に寝てるよ。今は2回目」
「あははははは。そんなですか」
「ほんと弱っちいんだよ。見かけ倒しで」
「やっぱ出ませんね」
「だろ。こっちも寝るべ」

あとがき

「お疲れ!」
「暑過ぎです」
「全くね、山田君が一緒だから、大変だったでしょ、お守り」
「いえ。寝てばっかりなんで、大丈夫でした」
「やっぱり。で、どうだったの?」
「山田君が釣ったあと、自分にもアタリがあったんですけど、ばれました」
「こっちは、3人仲良くワンバイトづつ」
「社長のは疑惑ですけどね」
「ナニ!?ペー」
「いえ、そんな。いきなり殴らないでくださいよ」
「じゃあ蹴る」
「今日は社長のおかげですよ。生きていられるのも」
「またお菓子ばっかり買ったの?ペー」
「はあ。こんなに暑いとは」
「で、社長に水を貰ったわけだ」
「はい。山田さん」
バキ!
「いててててて。いきなり」
「須田だから」
「俺の凍らした水をあげたんだよね。それまで唇が腫れ上がってて、ヘロヘロだったヤツが、急に元気になりやがった」
「バカだね。ぺーは」
「すみません。次はこれをいかして」
「本日の勝者は、久々の山田君。山田うどんでいい?」
「社長。サブ行きましょうよ、サブ」
「だってさ、金井君」
「仕方ないですね」
「あ、先週の勝者、金井君もごちになってください」
「あ、ありがとうございます」

「どう金井君?おすすめの新メニュー?」
「いけますね。カツオの叩き冷汁御飯でしたっけ?」
「そう。社長にすすめられて」
「社長も食べたんですか?」
「いや。ソレガシが美味そうに食べてたから、すすめてみた。山田君に」
「食べた方がいいですよ。社長も」
「これがね、いつもあるわけじゃないんだよ」
「え!?ない日もあるんですか」
「そうなんだよ。食べようかなと思うとなかったり」
「じゃあ、次回で」
「そうだね。敗者、山田君。勝者、俺ってのはどう?」
「うぉっほっほっほっほ。逆ですよ。社長」
「じゃあ、また来週」


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