予行演習その2 in 鬼牧川(2011.06.13)

「こんばんわ」
「いらっしゃい。ミミ先輩」
「今度の月曜はどうですかね。微妙じゃないですか?」
「だね。日曜、雨だって言うし」
「3人ですか?」
「そう。予告通り3人」
「自分と社長と山田君ですか?」
「その3人。時間はいつも通りを予定しているんだけど」
「わかりました。ここに来ますんで」
「こ・ん・ば・ん・わ」
「珍しい。こんな時間に。山田君」
「山田じゃあないですけど、ねえ、金井君」
「違うんですか?」
「違うから。須田、須田だから」
「で、何用ですか?」
「ちょっとチャートのルアーでも」
「あ、ご購入ですか」
「若干、違います」
「どのように?」
「それはまた、その〜、あの〜。ねえ、金井君」
「何で自分なんですか」
「あ〜わかった。あとで聞くよ、その話は」
「ええ。預けてあるんで」
「あ〜何かあったね、でかいの」
「時間はいつも通りですか?」
「いつも通りですよ。雨ですから、カッパは忘れないでね」

本日の登場人物

金井君。「先週はコメントがなかったです」「う〜ん」

山田君。「天気、微妙じゃないですか?」「完全、雨だね」

私。「雨だけど、ぎりぎりいける」「その根拠は?」「ペーがいねえから」

「かなり降ってませんか?」
「めちゃめちゃ降ってるね。少し様子見る?」
「ええ。この間の続き見ましょうよ」
「山田君の好きなBack to the Future」
「ええ。これは面白いですよ」
「『ア、ア、ア、ア、ア』ってお父さんが笑うとこ?」
「違いますよ」
「何怒ってるの?あ、似てるから?」
「全然違いますよ、社長」
「あ、そう。しばし観劇。金井君も見て」
「自分は良くわかんないですよ」
「だよな、25年前位の映画だから」
「そうこうしているうちに、小降りになったんだけど」
「ほんとですね。いい場面なんですけど、行きますか」

「スッゴイ濁ってるよね?」
「ええ。もの凄く」
「じゃあ、ちょっとキレイなとこ探しにいってみるか」

「この辺なんて、いいんじゃねえ?」
「そうですね。陸っぱりの人もいないし」
「お!って言ってたら、俺の自慢のボニーに出た。けど、ルアーが消えない」
「ちっちゃいんですかね?」
「たぶん。なので、Giant DOG−Xに変更」
「何でルアー大きくなっちゃうんですか?」
「特に理由はなく。何となく。ほら〜また出た」
「ルアー消えませんでしたね」
「良く見てたね」
「ええ。自分はヘドン祭りですから」
「何で?」
「ええ。たまには使ってあげようかと」

バシャ!
「何だい?あれ!?竿曲がってる」
「来ましたよ」
「自分、見ました。回収中、しかも船まで50cm
のところです。その上、よそ見」
「それ、釣ったって言えないでしょう」
「いや、社長。結果が全てですから」
「ルアーはZARAIIボディのウンデッド。しかもチャート」
「ええ、へドン祭りですから。次はこれですよ、オリザラ」

「あれ!?黙ってアワセてる」
「うぉっほっほっほ。来ましたよ。へドン祭り」
「ほんとだね。その前に2回出てるし」
「ええ。祭りですよ」
「あ〜あ、もう眠くて嫌になっちゃったよ。金井君…」
「…」
「社長、金井君、既に寝てます。
ちょっと早いけど、ここで休憩しませんか?」
「まだ、8時だよ」
「ええ。でも眠いんじゃあ、休んだ方が」
「37と32を釣っちゃったから、余裕なんだ」
「ええ。ちょっと」
「じゃ、寝るか」

「良く寝たね、1時間半」
「ええ。気が付けば、周りは陸っぱりだらけなんですけど」
「うわ!ほんとだ。恥ずかしいったら、ありゃしない」
「きっと、みんな思ってますよ。『あいつら釣れてねえな』って」
「うぉっほっほっほ。へドン祭りです」
「はいはい、わかりました。そのカチカチは凄いね」
「ええ。旦那日和ですよ」
「あ〜西牧の旦那。そういや、カチカチやってたよね、しばらく」
「ええ。1日やって、使ったルアー2個ってときもありましたから」
「今日は、確かにそんな日だね。山田君ばっかりだもん」
「ええ。チャートでカチカチ。またはカパカパ」
「あ〜ノイジーですか」
「そうです。社長があんまり好きじゃないヤツです」
「だってよ、金井君」
「オーバーザムーンのノイジー投げてます」
「でかいんじゃないの?金井君」
「はい、山田君のよりはちょっと」
「あれ!?今出たね」
「え、気が付きませんでしたね」

ゴボ!
「今度はほんとに出た」
「でかいね。あれ!?山田君、何ですくってあげないの」
グズグズ、モジモジ
「うわ。セコ。でかいから、すくわないんだ。
じゃ、俺が。はい、すくったよ。山田君、測って」
「あ、はい」
モジモジ、グズグズ。バタンバタン。ピョン。
「ほら!危うく逃げるとこだったよ」
「ええ。社長のタオルの上に落ちたんで、助かりました」
「何言ってるの!君がグズグズしているからでしょ」
「あ、はい。42cmです」
「あ〜山田君、2位にランクダウン」
「ええ。釣りますよ。社長も釣ってください。最下位ですから」
「いやあ、もう諦めだね。5回出たのに、のったのは1回だけ」
「ええ。あれは20cm位でしたから、釣ったところで最下位ですよ。
うぉっほっほっほっほ」
「あれは、デカダンスで初めて掛けたのに、もったいなかったよ」
「『釣ったことない』って言ってた直後でしたよね」
「どうもノイジーは相性が悪い」
「あ、それで今ボニーに変えたわけですか?」
「そう。さっきまで諦めたんだけど、旦那を見習って
しぶとく自分の得意なルアーで」

「お、もわっと来たよ〜。何で網引っ込めるの、山田君」
「あ、そういうわけでは」
「はい、すくって〜」
「43です。社長」
「お〜劇的な逆転。旦那みたい」
「え!?ということは、自分が敗者ですか」
「ということになるね、山田君。そんな余裕こいているからだよ」

あとがき
「お疲れ様でしたね。社長」
「う〜ん、気分爽快」
「かなり自分的には微妙ですね」
「そうだよね、まさに経ドン祭り。カチカチ言わせて10発だもんね」
「ええ。でも、釣れたのは2匹だけですよ」
「その辺が山田君じゃないの?」
「い〜え、社長みたいですよ」
「確かにね。俺は諦めが早いからね」 「終わってみれば、今日は旦那日和って感じじゃなかったですか」
「まさに旦那日和。カチカチ言わせて、それに溺れて自滅」
「ええ。夕方はパターンが変わりましたね」
「そう。全く変わって、山田君もあのままオリザラやってれば、良かったじゃない?」
「ええ。でも、オリザラは1回だけですから。あとは全部ウーンデッドですから」
「残念だね。金井君が言ってたでしょ『旦那はしぶとく諦めない』って」
「ええ。社長は途中で諦めて、おにぎり食べてたのに。金井君がそんなこと言うから、急に始めて」
「だね。結果、初勝利。いやあメデタイ。八郎に向かって実にメデタイ。明日からまたルアーをチャートに塗っちゃおう」
「あ〜社長、自分のもお願いしますよ」
「あ〜あのモジモジしてたのは、そういうわけね。へドンでチャート祭りですよ。ねえ、金井君」
「まいったな」
「大丈夫だよ、金井君。山田君のボックスから持って行っちゃえば」
「あ、そうします。じゃあ、来週は八郎で〜す。お楽しみに〜」
「金井君、何してるの!」
「じゃあ、また来週〜」


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