いよいよ開幕 in 鬼牧川(2011.04.25)

「こんにちわ」
「あんれ、山田君。毎週、ご苦労様です」
「ええ。時間はたっぷりますありますから」
「かれこれ、2年ですか。わけあって、プー生活」
「ええ。今回は長かったですよ、社長」
「お!『ですよ』ということは?」
「ええ。連休明けから、出勤ですよ」
「めでたい。実にめでたい。あとは結婚だけかい?」
「ええ。それは、まだまだですよ。うぉっほっほっほっほ」
「なんだ。余裕だね」
「そうでもないですよ。で、いよいよですね。解禁」
「そうだね。遂に戦闘開始だよ」
「今年はいただきますよ」
「え〜無理じゃないの。去年は惜しかったけどね」
「ええ。最後で金井君に持っていかれました」
「今年もそんな感じじゃないの」
「どんな面子ですか、月曜日は?」
「え〜。ミミ先輩、ヤナギ、山田君に俺」
「あれ?ソレガシは?」
「たぶん、このあと、無理クリ参加を表明すると思うよ」
「ええ。毎年そうですから」
「いいんじゃない。開幕戦はこんな感じで。絶対釣れねえな」
「釣りますよ」
「無理無理。はじめの1時間だけ真剣で、あとはず〜っとエロ話」
「ええ。今年は違いますよ。そんなのに参加している場合じゃないですよ」
「あ、そ。まあ頑張ってよ。現地に4時40分だから」
「ええ。大丈夫ですよ。ワイパーいませんから」

「…というわけなんだよ、柳澤君」
「わかりました。じゃあお願いします」

本日の登場人物

金井。「雨大丈夫ですかね?」「いやあ心配だね。雨男2人だから」

ヤナギ。「来ましたね、この日」「大丈夫。釣れないから」
 

山田君。「うぉっほっほっほっほ。釣りますよ」「…」「何か言ってください」

ソレガシ。「何とか調整つけましたよ」「ウソ付け、さぼりだろ」「いいえ。調整です」

私。「いよいよ開幕だけど、実質の開幕は9日からじゃないの」「社長、釣りますよ。うぉっほっほっほっほ」

「もしもし、柳澤です。すみません。いきなり寝坊しました」
「大丈夫だよ。川濁ってるし、のんびり来てよ」
「おはようございます。西村です。寝坊しました」
「大丈夫、大丈夫。ヤナギも寝坊だから」

「いやあ、開幕だっちゅうのに、この増水と濁りは何?」
「上流でいっぱい降ったんですかね」
「そうじゃねえ。いまさら動くのも面倒だし、このまま行くか」
「ええ。水は多いものの流れはきつくないし、行けそうじゃないですか、社長」
「うぉっほっほっほ、山田君。君は何もしないからいいね」
「ええ。釣りに専念しますから」
「よっしゃ。俺と山田君とソレガシは下へ。ミミ先輩とヤナギは上でいい?」
「いいんですか、上行っちゃって。釣っちゃいますよ」
「大丈夫。釣れないから」

「う〜ん。予想通り、約1時間ほぼ無言。真剣だね、山田君」
「ええ。釣りますよ」
「『釣りますよ』って、全くアタリないじゃん、ねえソレガシ」
「はい。ビールも飲めません」
「ビール?この寒いのに」
「飲む気にもなりません」
「西村さんさぁ、出張先はどうなの?」
「何が?」
「『何が?』って、ねえ社長」
「あ〜そうだね。夜ね。お盛んなんじゃねえの」
「社長はどうだったの?18日19日で温泉行ったんでしょ」
「行ったよ。カミサンの誕生日だったから。そんな日に色っぽい話もないだろう」
「またまた。あるじゃん。フルムーンじゃないの?」
「ソレガシんちじゃあるまいし、いまさら。ねえ、山田君」
「ええ。去年凄い事件があったじゃない、ソレガシ」
「いいんだよ、そんな話は。釣り釣り」

「あ〜もうダメ。飯食べる」
「あれ!?社長、また食べてるの?」
「することねえしさ、この時点でおにぎり5個、あんぱん1つ、お茶2本、コーヒー1杯、仕上げはコーンポタージュ1杯」
「まだ8時ですよ、社長」
「まじで。やばいな。なくなっちゃうよ」
「何個買ったの?おにぎり」
「おにぎり8個、パン1つ、どん兵衛1つ、お茶3本、缶コーヒー1本」
「そんなに買ったの!?」
「まだあるよ。家から持って来た、ドリップコーヒー3杯、ポタージュスープ6杯」
「どこに入るの、その体で」
「全くな。自分でもそう思うよ。燃費が悪過ぎる」
「社長、体重どの位あるの?」
「昨日量ったら、54.2kg。体脂肪9%だったよ、ソレガシ」
「どうかしてるよ。絶対100まで生きるよ」
「みんな言うんだよね『100まで生きる』って。でも、サミシイじゃん、みんないなくなっちゃたら」
「うぉっほっほっほっほ。ほんとですよ」
「社長まだ現役らしいよ。ちょっとボケたけど、『ときどき西牧はどうした?』とか『金井はどうした?』とか言ってるってさ、な〜んてなりそうだよね」
「いや。怖い。そうなりそうで。頼むよ、みんな。俺より先に逝かないで」
「社長、ワイパーがいますよ。ヤツはまだ若いですから」
「お〜!出た、乗った。トリプルフックだし、ばらさないよ」
「社長、でかそうじゃないですか」
「うん。でかい、でも、バレた」
「え!もう」
「山田菌に侵された。来週返すから」
「うぉっほっほっほっほ。釣りますよ」

あとがき
「あ〜良く寝たね」
「ええ。1時間寝ましたよ。暑くないですか?」
「そうだね。ちょうど12時だし。そばでも食うか」
「あ、そうしましょう。自分はこれです」
「なんで、水が足りないって言ってたのに、そんなビッグサイズのカップヌードル買ってるわけ?」
「うぉっほっほっほっほ。間違えました」
「はい。まずはソレガシから。なんだよ、関西人なのに、何でソバなの?」
「いいじゃない。関西人だって、そば食べるよ」
「いいや。うどんだろ」
「いいの。すっかり関東人なんだから」
「そんなことはないだろ」
「こっちに来れば、関西人って言われるし、あっちに行けば、関東人って言われるし…」
「じゃあ、中を取って中部人または東海人ってのはどう?」
「なんでもいいよ。早くお湯入れて」
「うまそうだね、これ。はい、山田君」
「あ、すみませんね。社長、でかくて。お湯足りますか?」
「足りなかったら、川の水入れちゃうから大丈夫」
「あそうですか。ひどいですね」
「ぎりぎりセーフ。なんとか俺のもいける」
「あ〜うまかったですね、社長」
「全く。こういうところで食べると格別だね。あれ!?雷鳴ってない?」
「え!?飛行機でしょ?」
「違うだろ」
「あ。電車だよ」
「電車って、どこ走ってんだよ」
「あ、雷だ。ヤバイ」
「だろう。急に寒くなってきたし。撤収する」
「あ、金井君から電話ですよ。え、何。雷。こっちもだよ。すぐに帰るから」
「やべっ。上流から川吹いてるし。全然進まねえよ。しかもフットコンが調子悪い」
「あれ!?フットコン去年の終了時にメンテに出しましたよね?」
「はい、山田君。正解です。修理代は5万5千円でした。にもかかわらず、ただいま機能停止しました」
「ほんとですか」
「ほんとです。よってソレガシに、ハンドコンの操船の任ずる」
「え!?釣りできないじゃん」
「いいの。しなくて。代わりに俺がするから」
「え、そんな…」
「ねえ、フットコンのありがたさが感じられるよね」
「ええ。全くですよ」
「山田君、『全くですよ』って、いつも何もしないじゃない」
「ええ。八郎潟でやりますよ」
「あ!動いた。どうも接触が悪いみたいだな」
「いや社長。殴ったり蹴ったりしちゃダメですよ」
「俺らの世代は、調子の悪い電化製品は『叩く』が基本だよね、ソレガシ」
「知らないよ。そんな古い話」
「何だよ。古いって知ってるんじゃん」
「テレビの画面が乱れたら『叩く』これは、関東も関西も同じだよね」
「やっぱり。もうちょっとだよ」
「少し風が弱くなってません?」
「あ!」
「なんだよ、ソレガシ。『操船しろ』って言ったのに、ちゃっかり釣りしちゃって。しかも出てるし」
「はい。のりませんでした。残念です」
「まあ、開幕はこんなもんだよね、山田君。全員デコ」
「うぉっほっほっほ。また来週〜」


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