また来たよ in 花崎水上公園(2011.02.17)

「もしもし、社長ですか?」
「西牧です」
「いえ。社長です」
「いや。生きてるか死んでるか分からない、西牧です」
「絶対生きてますよ。のうのうと」
「そうだよね。間違いないよ。間違いなくピンピンしてる」
「社長、こんにちわ」
「あ〜どうも。山田君。もしかして、プール?」
「そうですよ。週に1度は行かないと」
「木曜日ですか?」
「行きましょう。もう釣れますよ」
「だといいけど」
「じゃあ、9時にお待ちしてますから」
「にんにん」
「何ですか、それ?」
「イトウが釣れる、おまじないだよ」
「…」

本日の登場人物

山田君。「どうすか、活動の方は?」「ええ。もう開きなおりましたよ」

私。「ということは、八郎が終わるまでは無職と」「いや。バイトはしますよ。資金繰りが大変なんで」「それは風俗の?」「違いますよ」

「山田君、おはようございます」
「おはようございます。釣れそうですね。人少ないし」
「なので、入り口側の壁きわを死守することを任ずる」
「わ・か・り・ま・し・た。社長は?」
「例によって、風下の奥の壁きわに行くから」

「山田君、釣れた?俺なんか1匹だよ」
「うぉっほっほっほっほ。これが9匹目です。その他、バラシ多数です」
「う〜ん。そんなはずはない」
「いや本当です。この魚は何ですか?」
「アルビノだよ。正しくはアルバイノ。アルバイトじゃないよ」
「うぉっほっほっほ。アルバイノのヴァイは下クチビルを噛みますか〜?」
「ノンノンノンノンノンノン、モレシャンさん。Bだから、噛みませ〜ん」
「うぉっほっほっほ。何でフレンチなんですか?」
「英語、独語、仏語でいいじゃない。勉強になるね」
「うぉっほっほっほ。社長、ここは場所がいいんですよ。投げてみてください」

「お、来た。いきなり来た。でか」
「でしょう」
「な〜んだ。やっぱりなぁ。場所は大事だよね、山田君?」
「ええ。店も選ばないと」
「またまた〜、そっちに振る。昨日も呼んだの?」
「してませんよ」
「そうなんだ。ぼちぼち時間だし、飯でも行きますか」
「ええ。そうしましょう」

あとがき
「着いたね。イオンの飯屋に」
「ええ。店長、変わってますよ」
「あれ!?すげっ。あれはあっちの人だろ」
「ええ。自分もそう思いますよ。ヒゲの濃さといい、しゃべり口調といい、間違いないですよ」
「サブちゃってる?」
「ええ。見てくださいよ。レジで待ってる姿」
「あれ。手合わせちゃってるよ。絶対内股だで」
「ええ。そう思いますよ。帰りに聞いてみますよ、店員さんに」
「ときに、本日のいかしたルアーは何?」
「ハンクル・クランクのみです」
「ほう。カラーはボーン・トロサーモン?」
「アタリですよ。社長の一押しカラー」
「反対側は全くダメだったよ。最後は切り札のキラク・ハンマーデュープ3g」
「どんな色ですか?」
「ノーブロイというガンメタ調の色。これが凄いんだよ。どこ行っても釣れる」
「そうですか。やっぱり場所ですか」
「絶対に。山田君のところは、水深がある。俺が入った方は遠浅。しかも向い風」
「それで、斜めに投げてたんですね」
「そうなんだよ。山田君に向かって投げると深いんだよ。壁キワにも付いてるけど、スレッカラシでお手上げだった」
「そうですね。軽いルアーで食わせるのも、ツライですよね。飛ばないですから」
「あんれ。山田君、流石ロコ。冷静な分析じゃん」
「うぉっほっほっほっほ。それほどでもないですよ」
「うぉっほっほっほっほ。こんだけ通えば当然だよ」
「また来週ですか?」
「だね。以上、現場から西牧でした〜」
「うぉっほっほっほっほ。違います。元気ですかね、旦那は」
「あ〜世にはばかちゃってるよ」
「なるほど。そうきましたか。来週をお楽しみに〜」


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