MVPは誰の手に in 鬼牧川(2010.11.08)

「こんにちわ。今度は行けそうですね」
「いらっしゃい、山田君」
「毎週同じですね。出だしは」
「それは山田君が毎週来るからです」
「来るからって…」
「じゃあ、お見えになられるから」
「ええ。それくらい高貴な方が」
「いよいよ。最終戦ですね」
「ええ。早いです」
「俺とヤナギが4勝、金井君と山田君が3勝」
「え!?自分が勝ったら、プレーオフですか?」
「おいおい。金井君もだよ」
「ええ。自分が勝ちますから、大丈夫です」
「そう。でもね、15、16日は旅行なんだよ、俺が。かみさんと」
「いいですね。フルムーンですか?」
「フルムーンでもブルームーンでもなんでもいいよ。とにかく行けないんだよ、釣りに」
「じゃあ、どうなります?」
「今までのことは忘れて、8日に勝った人がMVP」
「ヤナギは来ないから、3人のうち誰かですね?」
「いや、杉山君が来るから、その可能性もある」
「え!?杉山君って、今度で3回目ですよ」
「そう。しかも1匹も釣ったことがない。でもキャスティングはうまいよ。笠原君に通じるものがあるよ」
「あ〜そうですか」
「あれ!?不服なんだ」
「そりゃあそうでしょう。1年間頑張って来たのに。ひょこっと来て、持っていかれたら悔しいじゃないですか」
「釣りゃあいいじゃん。どうせ何もしないんだから」
「うぉっほっほっほっほ。釣りますよ」
「何だ、その手の平返しは」
「金井君、現地に5時半だからね。矢嶋君みたいに遅れないようにね」
「あ、はい」

本日の登場人物

金井君。「あっという間だったですね」「1発目がここで48でしょ?」「ええ。でも、それっきりです」

杉山君。「今日は邪魔しないようにします」「いいよ。どんどん邪魔して」

山田君。「釣りますよ、社長」「え!?最後くらい、操船するとか運転するとか言えないの?」「ええ、言えません」

私。「久々だね」「ええ。釣りますよ」「何だそれ」

「意外に水が多いね」
「ええ。流れも速いです」
「じゃあ、釣れるよ」
「大丈夫なんですか?エレキ」
「そこだよ、金井君。山田君のハンドコンはともかく、ソレガシの5段階36lbのフットコンが心配だよ」
「上がります?」
「いいよ。金井君たちが先上がって、杉山君に釣らしてあげて。一瞬下りてから、上がるから」
「わかりました」
「じゃあ、頑張りましょう」

「山田君、それは俺の魚だから」
「わかってますよ。どうぞ」

「山田君、今日はGーDOGXっていう
気がするんだけど。伊東さんの」
「ニン!」
「それは、四郎さんでしょ」
「ニン!」
「お、出た。よっしゃ。いただき。すくってすくって」
「はい、36です」
「良かったろ、網出しておいて。
俺が言うまで、網の上にいろいろなものを置いちゃって、
使えない状態だったでしょ。
それでいつもアタフタするんだから」
「ええ。そうでした」
「と、言ってたら、また来たよ」
「小さいですね」
「はい、小さいです。23cm。ちょっとMVPに近づいたかな」
「うぉっほっほっほ。釣りますよ。阻止しますよ」

「お!出た」
「33cmです。金井さん、ルアーは何ですか?」
「ライフベイトのウッドバズ」
「また、来た」
「38cmです。金井さん、ルアーは何ですか?」
「大吉のWスイッシャー。レッドロブスターカラー。通称、赤ザリ」

「金井さん、自分にも持たしてください。
イェーイ。山田さん、釣りました〜」

あとがき
「お疲れ」
「お疲れ様でした」
「うぉっほっほっほっほ。金井君、MVPおめでとう」
「あ、ありがとうございます。須田さん」
「え!?須田さんって誰ですか?金井さん」
「何?杉山君。須田だから。山田じゃないから」
「ほんとは山田さんですよね?」
「そう。その通り。通称、須田さん。本名、山田君」
「社長、困りますよ」
「ときに来週はどうすんの?山田君」
「ええ。MVPの金井君と元アイドルとどっか行きますよ」
「良かったじゃん。矢嶋君がいるだけ」
「はい」
「『はい』って何だよ、金井君」
「じゃあ、あ、はい」
「まあまあ。金井君、MVPの賞品はどんなルアーがいいの?」
「そうですね、選んでいいんですか?」
「いいよ。川島君に頼むから」
「じゃあ、リアシングルスイッシャーで」
「社長、それ3つお願いします」
「何?山田君、何で3つなの?」
「金井君と自分です」
「数が合わないじゃん」
「ええ。1個は予備で自分が」
「何だそれ。どこまで欲張りなの、山田君は。まあ就職が決まったら、考えないでもないよ」
「来週、面接ですから、意地でも受かりますよ。うぉっほっほっほっほ」
「まあ、お祈りしてますよ。730連休も間近だし」
「いえ、社長。まだ1年と3ヶ月ですよ」
「大したもんだね。いっそのこと、杉山君の下で働いたら?」
「え!山田さん、何か出来るんですか?」
「杉山君、山田じゃあないから」
「でも、口はうまいよ」
「社長、違いますよ」
「うぉっほっほっほ。こりゃ失礼。お姉ちゃんだけだったね」
「フォローになってませんよ。うぉっほっほっほ」
「あっという間に今季も終了だけど」
「ええ。厳しかったですよ」
「そうだね。トンビもいなかったし」
「去年以上に、雨にやられましたよね」
「全くだね、金井君。ここ3年はゲリラ豪雨ってヤツにやられっぱなしで」
「はい。川もずいぶん変わりました」
「来年はどうなっちゃうかね?」
「たぶん、須田さんが毎回参加ですよ」
「ってことは、超730連休だ。いいね、山田君。頼むよ」
「ええ。それは困りますね。川島さんのルアーも貰えないし」
「今年は思わぬ怪我で、スノーボードは強制終了。陸っぱりも行けずで、釣行回数もずいぶん減ちゃったよ」
「社長が怪我するなんて、びっくりしましたよ」
「俺もびっくりしたよ。でもね、医者に言わせると『骨も関節も靭帯もびくともしてない』んだって」
「え!?そうなんですか?じゃあ何で痛いんですか?」
「俺も聞いたよ。同じこと。『わからない。衝撃かな〜』だって」
「え!?そんだけですか」
「思うに。たぶん、使い過ぎ」
「それですね」
「そう思って、下半身強化とストレッチを充実したから、今度は大丈夫だよ」
「でも、月曜日のスノーボードは2人きりですよ」
「さみしいね。2人だけは。3人以上なったら行こうか」
「なるんじゃないですか?ですよね、須田さん?」
「何?金井君」
「須田さんも丸沼にどうですか?」
「あ〜ヤナギのお姉さんと一緒なら」
「わかりました。ヤナギに言っておきますから。絶対ですよ」
「よし、山田君。これからイオンに買いに行こう」
「何をですか?社長」
「何をって?いきなりスノーボードは無理だろうから、ソリで」
「遠慮し・ま・す・よ」
「船での釣りは今日で終わりましたが、しばらくは春の分まで陸っぱりに行くぞ〜」
「プールもお願いしますよ、社長」
「うぉっほっほっほっほ。川島君もね」


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