タイフーンなので in 発光路(2010.11.01)
「こんにちわ。今日も来ましたよ」
「こんにちわ。山田君。皆勤賞ですね」
「ええ。時間があるんで」
「いわゆるヒマなスターズね」
「何ですか?それは?」
「本当は、マヒナスターズっていうハワイアンバンドだったかな」
「ええ。それが?」
「暇なんだって。仕事がなくて。で、ヒマなスターズになったらしい」
「ほんとなんですか?」
「いやいや。バンド名は変わってないよ。口の悪い人が勝手に言ってただけだよ」
「あ〜いわゆるブラックジョーク的なものですか」
「だよ。ときに月曜日の話?」
「ええ。そうですよ。自分が連勝してMVPの予定ですから」
「台風直撃だから、どこもダメだよ」
「ええ。やっぱりそうですか」
「はい。ダメでしょう」
「じゃあ、管釣り行きましょう。発光路」
「あ〜雰囲気が良くて、ごはんがおいしいと言われる」
「ええ。魚も釣れますよ」
「金井君たちは行かないだろう」
「ええ。そう思います。2人で行きましょうよ」
「了解です」
「金井君には自分から連絡しますから」
「金井君?発光路。え、行かない。え、何、ヤナギと2人でダムに行くの?じゃあ頑張ってね」
本日の登場人物
山田君。「2人だけで来るのは久々ですね」「何、その意味深な発言?」「特にはあ・り・ま・せ・ん・よ」 |
私。「楽しみだね。初めてのところは」「どんな娘が来るか、ドキドキもんですね、社長」「おいおい。どこなんだよ、ここは」 |
「山田君、見てみな。途中の渓流」
「ええ。釣れそうじゃないですか」
「残念でした。禁漁期間です」
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「山田君、話が違うんだけど」
「ええ。おかしいです。 3連休のときには釣れたんですけど」
「それはさ〜。3連休でお客さんが来るから、 いっぱい放流したんだよ」
「なるほど。そうですね。 まわりも全然釣れてないですから」
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あとがき
「いや〜渋かったね。やっと10匹だよ」
「ええ。渋かったです。自分も10匹位ですよ」
「1匹でかいのかけて、いつも通りカミオン持って行かれたでしょ?」
「ええ。見てました?」
「見てたよ。ドラグ締め過ぎなんだよ」
「そんなことはないんですけどね」
「夕方、1個目の池で楽しんでたでしょ」
「ええ。タイニーシケーダーに反応が凄いんですよ」
「全然釣っていなかったけどね。バラシってばっかりで」
「ええ。すみません。なかなか、のらなくて」
「いやいや。のってたし。のってたのをバラシてた」
「ええ。そういうこともありました」
「俺も同じところで、スプーン投げたらすぐ釣れて、寄せて来たら、いつの間にか横にいたネコに取られた」
「ええ。見てましたよ。スプーン付いたまま、持って行っちゃいましたよね」
「見るからに栄養満点な真っ黒いネコだった」
「来週はどうですかね?」
「いよいよ最終戦だからね。バスに行きたいよ」
「ええ。自分もですよ。社長は、朝練に行ってるんでしょ?」
「そう。春行けなかったからね。2日おきに行ってるよ」
「どうなんですか?」
「口では言えない、地獄の特訓中」
「何ですか、それは?」
「いまさらながらの常吉で小バスと格闘中」
「それはそれで、楽しそうですが…」
「はい。盛り上がりもなく、来週は最終回です」
「うぉっほっほっほ。釣りますよ。そしてMVPですよ」
10/30 タイフーン in 花崎水上公園
「やあ、山田君。いらっしゃい。今日も来たね」
「ええ。ハローワークの帰りです」
「あったの、何か?」
「ええ。2つあったんで。履歴書を送って来ました」
「なるほど。当たるといいね」
「いやいや。宝くじじゃないんで、そういう表現はいかがなものかと思います」
「いいじゃん。かたいこと言わないで。明日、台風だね」
「ええ。モロらしいです」
「だよ。行かね?プール」
「ええ!?プールですか?」
「誰もいないよ、きっと。暴れたい放題だよ」
「行くんですか?社長は」
「行くよ。一人で」
「え、じゃあ行きますよ。元アイドルに声かけときますよ」
「じゃあ、9時に」
「バカじゃないですかね?」
「そう思うよ。大バカだよ」
「うわ!?意外に人がいる」
「そうですね」
「あそこにいるのは、元アイドル?」
「ええ。そうですよ」
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「やっと釣れたよ」
「帰りますか?渋いし」
「矢嶋君どうなの?」
「あ、はい。2匹釣れました」
「仲良く3人が2匹づつだ」
「社長、あの立ち込んでいる人がきつかったでしょ?」
「そうなんだよ。あの人いるから、魚がおびえちゃって追い食いしない」
「ですよね」
「一言言ってから帰る」
「よう!そこの人。あれ!?K君じゃん」
「あ、どうも」
「あのさ。君、ルール違反。ヒザ下までって書いてあるでしょ。立ち込むのは」
「すいません。自分、股下でした」
「だよね。俺たち帰るから。残ってるのは君1人。だから、好きにやってれば?」
「あっ、すいません」
「誰か来たら、ヒザ下までだよ」
「あっ、わかりました」
「こんな天気だから、誰も来ないと思うけどね」
「お客さんなんですか?社長」
「そうだね。スノーボード好きのね。矢嶋君と同じ位かな」
「あの車、街中で良く見ますよ」
「街中ってどこの?」
「加須です」
「そうなんだ。で、月曜日だよ。山田君」
「行けることを祈りますよ」
「絶対、無・理・じゃないですか」
「何!行かない方がいいの?矢嶋君」
「いえ。そういうわけでは」
「まあ、山田君だからね。雨だよ」
「ええ。たぶん、また明日お邪魔しますよ」
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