あと２回 in 鬼牧川(2010.10.25)

「いらっしゃい、山田君」
「こ・ん・に・ち・わ。ハローワークの帰りですよ」
「いいね。でも、ずっとプーってのも、いいんじゃないの」
「いいわけないですよ、社長。金銭的にも世間体的にも」
「そんなもんかね」
「そんなもんじゃないですよ。大変なもんですよ」
「へ〜。で、何？」
「何って！月曜日ですよ」
「だね。毎回お楽しみ。このためだけに、仕事をしてるようなもんだから」
「ええ。いかに楽しい生活をすごせるかは、全て休日のスタイルにありですよ」
「そんなに難しいの…」
「ええ。人生は難しいです」
「は〜アリストテレスとかプラトン的だね」
「ええ。哲学ですよ」
「はい。月曜日ね。７人です」
「いいじゃないですか。２５日を入れて３回ですよね」
「はい。誰にもチャンスはありますよ。ＭＶＰの」
「ええ。釣りますよ。ねえ、金井君」
「何ですか。急に」
「ええ。現地に５：３０だからね。矢嶋君」
「あ、はい」
「…というわけだから。柳沢君。ペーにも言っておいて」
「わかりました。釣りますよ〜久々〜」

本日の登場人物

柳沢君。「あと２回なんですよ。今日決めちゃいます」「いやあ。ペーがいるからね」	ペー・ヨン。「僕も釣れますかね」「まあ先週の調子じゃ無理だね。投げればバックラッシュじゃあ」
金井君。「ガイドです」「お疲れです」	粕谷君。「今日が最後かも」「はい。残念だね」
矢嶋君。「ご無沙汰してます」「毎週来てるじゃん」「いえ。釣りがですから」	山田君。「ご無沙汰してます」「えっ！」「ええ。矢嶋君と釣りするのが」「あ、はい」	私。「今日は１９ｃｍの予定」「いいじゃないですか、着実に大きくなってますから。１ｃｍづつ」

「いえ、釣れたんですけど。２９ｃｍです」 「…ほんとだったんだ」

「お、釣れた。何これ。１６ｃｍ。う、社長以下だ…」 「ルアーは何？金井君」 「メガバスのスピード・スライド。初ヒットがこれかよ」

「あ、出た」 「釣れたの？粕谷」 「はい。釣れました。３０ｃｍ。ルアーはサッチモール」

「あ、釣れた。ペーごめん。先釣ちゃった。 あと、全部撃っていいから」 「あ、わかりました。柳沢さん」

「来た！」 「ばらさないでよ。もう２匹ばらしてるんだから」 「はい。一生懸命巻きます」 「はい、キャッチ〜。やったじゃん。４１と３２。勝者決定！」

あとがき
「あれ！山田君、ぺー２匹も釣ったんだけど」
「マ・ジ・ですか」
「はい。今、画像付きでメールが来ました」
「サイズはどうなんですか？」
「４１と３２だって。それに引き換え、山田君２バラシ。しかもデカイ」
「うぉっほっほっほ。おっしゃるとおり。そういう社長は８回も出て、１度ものらず」
「うぉっほっほっほ。何でかね？」
「そりゃあ、魚が小さいんですよ」
「そんな感じだね。ちょっと早いけど、ラーメン食って寝るか」
「いいですね。そうしましょう」
「寝るから………グォーグォー」
「矢嶋君、社長もう寝ちゃったよ」
「凄いスイッチですよね。うらやましいです」

「あ〜良く寝た」
「ええ。きっちり１時間寝ましたよ、社長」
「山田君、日に焼けてるけど」
「うぉっほっほっほ。そういう社長もですよ」
「やべ。１時だ。釣らないと。敗者になる」
「ええ。ぺーにおごるのだけは嫌ですね」

「あ〜あ。結局釣れず。敗者決定〜山田君」
「社長もですよ」
「だね。よう！ぺー２度目の勝者。気分悪いね」
「え。そんなこと言わないでくださいよ」
「そうだね。失礼。おめでとうございます。コンビニでアイスでも」
「え〜そんだけですか」
「じゃ、山田うどん」
「セコクないですか」
「セコクはないよ。いつもより安上がりだけど」
「ペー。何わがまま言ってるの」
「え〜山田、あ、須田さんまで」
「ぺー。いまので自腹」
「そんな…須田さん」
「どうしますか、社長」
「久々にイオンに行くか」
「全然久々じゃないですけど、いいじゃないですか。店長喜びますよ」
「あ、山田君だ。って？」
「そんなことはないですよ、社長」
「どうかね、金井君？柳沢君？」
「いいですね」
「そうしましょう」
「よし。決定。ペーのおごり」
「え〜。全然違いますよ」
「違うか。まずいね、山田君。ペー２勝だよ。１１月１日も来るっていうから」
「ええ。そこで勝たれたら、社長とヤナギが４勝、金井とペーと自分が３勝になりますよ」
「大混戦」
「ええ。面白くなって来ましたよ」
「ところが来週は台風なんだな」
「マジですか」
「朝ＴＶのニュースでやってたじゃん。いっしょに見たでしょ」
「あれ！？」
「あ、寝てたんだ、山田君」
「寝てませんよ、社長」
「皆の衆、来週は台風次第ということで」
「うぉっほっほっほ、釣りますよ」
「無理だと思いますが、お楽しみに〜」