下見第2段 in 鬼牧川(2010.09.13)

「こ・ん・に・ち・わ。須田ですよ」
「こ・ん・に・ち・わ。山・田・君。ハローワークで・す・か?」
「ええ。あたりです」
「何かありました?」
「ええ。怪しいのがありましたよ」
「え、どんな?例えば、スカウトマンとか?」
「いえいえ。それは正当な職業ですよ」
「あ〜、そうか。失礼だよね、スカウトの人に」
「ええ。そうですよ。実はですね、これを見てください」
「え〜なになに。お〜全然普通じゃないですか。介護施設が…でしょ?」
「いやいや。その隣を見てくださいよ」
「あ〜ん!?あ、これ!これは怪しい」
「でしょ。思わずプリントアウトしてもらいましたよ」
「だよね。だって、役員の身辺警護だもんね」
「ええ。ちょっと気にはなりますけどね」
「試しに行ってみてよ」
「いや、やめておきましょう」
「で、月曜日のお話でございますか?」
「ええ。いよいよですよ、社長。親睦会ですよ」
「そうだね。1年は早い」
「メンバーはどんな感じですか?」
「山田君、金井君、俺に兄ぃだよ」
「お、矢島の兄ぃも参加ですか」
「はい。無理やり休んだそうな」
「じゃあ、現地に5時ですか?」
「だね。夜明けも遅くなったし、ちょうどいいんじゃない」

本日の登場人物

山田君。「うぉっほっほっほっほ。釣りますよ」「毎回聞いてるよ、その台詞。さっぱり達成されないけど」

金井君。「どうですかね?」「上の方が釣れるらしいよ」「マジっすか」

矢島兄ぃ〜。「今日はキャスティング練習です」「そういう謙虚な気持ちが大事だよね。ねえ、山田君」

私。「雨降らなきゃいいね」「あ、そうですね。はまっちゃいますから」

「お!今日も誰もいない。珍しい」
「あとから来んじゃないですかね」
「かね。どうする?金井君、上かい?それとも下?」
「う〜ん、下ります」
「あれ!?上の方が調子いいんだよ。いいの?」
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、兄ぃ行きましょう」

「なんか、ずいぶん様子が変わっちゃいましたね」
「ですね。それに流れが緩くないですか?」
「はい。びっくりする位で。お!のれよ。のって!」
「出ましたね。ちっこいのが。あっ!」
「兄ぃにも出ましたね。今日はこのパターンですか。さみし過ぎませんかね」
「ええ、そんな感じですね。しかも、雨降ってきましたよ」
「あれ。結構降って来た。ヤバイ、カッパ着よ」

「来ました。小っちゃいですけど」
「でも、25cmはありますよ」
「あ、キーパーサイズです」
「ルアーは?」
「この間買った、ワイルドダンサーのトラブルサムJr.です」
「かなりネチネチしてて、いい感じでしたよね」
「はい。サイズダウンで使いやすくなりました」

「おっ!やっと、のったよ。27cm」
「ルアーは何ですか?」
「オリジナルフィーのTDPですよ」
「このエリアは、巻き巻きコースですかね?」
「ですね。さっき兄ぃが25cmのあとに
釣ったのも、巻き巻きでしたよね」
「はい。プロップペッパーで26cm。サイズアップです」
「ですね。山田君に電話して見ますか?昼寝も終わった頃だし」
「はい。下流部隊です」
「いかがですか?山田君は。釣れてないとは思いますが」
「なんでわかるんですか」
「そりゃあもう山田君ですから」
「うぉっほっほっほっほ。金井君もですよ。そちらはどうなんです?」
「兄ぃが25と26。俺27ですね」
「マジですか。こっちはアタリはあるものの、全くのりません」
「それは同じです。今から下るんで、頑張ってください」

「社長!すいませんね。電話に出られなくて。
取り込み中だったもので」
「そうだよ。下りはじめて調子良くなったんで、
自慢してやろうと電話したのに、出やしない」
「ええ。金井君が釣ったもので、すくってました」
「お〜いいじゃないですか。
おじゃまが山田君ならぬ、黒子の山田君だね」
「あれ!?失礼ですね。ちなみに金井君のは31です」
「おや。最大魚だね」
「ええ。釣りますよ」
「うぉっほっほっほっほ」

「あ〜のりました〜。またしてもサイズアップです」
「そうですね。37です。ルアーは?」
「大吉リバースペシャルです」
「下りはじめたら、結構調子良くなりましたよね」
「はい。社長は6連続バラシですけど。
しかも1匹は45、46はあるぶっといヤツでしたよ」
「いや〜面目ない。ボニー125が絶好調で。
でも、なぜかバレル。ルアー変えてみるか」
「いいじゃないですか。気分も変わって」
「お〜っ、出た。ナイスキャストにバイトあり」
「34cmですね、社長」
「はい。ルアーは川島君に貰ったダグワークスのペンシルです」
「ウッドプラグで釣るのは、久々ですよね」
「です。良く動いて、気持ち良かったですよ。
じゃあ、上がりますか?」
「はい。堪能しました。撤収しましょう」

あとがき
「あれ!?あれに見えるは、ミミ、山田組じゃないですか」
「あ、そうですね。意外と早かったですね」
「♪お〜い。中村君。元気でやってるかい♪」
「社長、何ですかそれは?」
「まあ、昔の歌だよ。中村君」
「社長〜。中村でもなければ、山田でもありませんよ」
「失敬。山田君。釣れたの?」
「山田じゃあないですけど、バラシました」
「なあんだ。やっぱり釣れなかったんだ」
「ええ。惜しかったですよ。金井君に相当譲って貰いましたから」
「あ〜金井君は1匹釣ったからね〜」
「はい。下は渋かったですよ」
「やっぱり。上は船もフローターも全くなしで、丹念に攻めちゃったよ」
「難しくなりましたね〜当日は。上ですかね〜?、下ですかね〜?」
「明日、ヤナギが来るから、それ次第じゃないの、金井君」
「ですかね」
「1つ言えることは、山田君の意見は無視。もとい、中村君だっけ!?」
「社長。どっちも違いますよ。勝者は兄ぃですか?」
「そうです。おめでとうございます。山田君危うし」
「なんでですか?社長」
「毎回参加して、やっと2勝の山田君なのに。兄ぃと部長は、ひょいっと参加で2勝だよ」
「え!?部長もですか?」
「だよ。でも、部長はもう来ないだろうから、4人の戦いじゃないの」
「釣りますよ。社長」
「なかなか実現しないけど」
「須田さんは、トンビ助ければいいんじゃないですか?」
「ナニ言ってるの、金井君。実力で勝・ち・ま・す・よ」
「うぉっほっほっほ。実力よりも運ですよ、山田君。もとい中村君」
「全国のみなさん。山田でもなければ、中村でもありません。須田です。今季のMVPは自分です。お楽しみに」
「うぉっほっほっほっほっほ。MVPが取れないときは、ツチノコハンターに逆戻りの須田さんでした〜。来週の本戦をお楽しみに〜」


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