下見? in 鬼牧川(2010.09.06)

「もしも〜し、山田君ですか?」
「あ、社長。山田ではないですけど、何ですか?」
「山田君と金井君のために、下見という話だったよね?6日は」
「はい。その通りですよ」
「それがね〜。今、新井さんが帰ってきて、『まっ茶々』だって」
「マジですか。そりゃあ困りますね」
「でしょう。なので、先週と一緒?」
「そう…なりますね」
「金井君はどうかね?」
「いや。大丈夫ですよ。むしろその方が」
「じゃあ。夜明けも遅くなったので、4:45ということで」
「わ・か・り・ま・し・た」

本日の登場人物

金井君。「下見ならずですね」「残念だね」

山田君。「下見できませんよ」「無駄じゃん」

私。「下見してもね〜」「そうですね。警備ですから」

「あ、珍しい。誰もいない」
「ほんとですね」
「例によって、ちょい下りで上がる?」
「はい、それでお願いします」

「まったく何もないね」
「あれ!?陸っぱりの人が釣ってますよ」
「小っちゃいね〜。あのポイントはあのサイズだったよね」
「ええ。でも入れ食いですよ」
「そりゃそうだよ。超小バス・スクール・エリアだから」
「あら!?社長、車停まってますよ」
「れれ!?ちょい下りた隙に上られた。後手後手になっちゃった」

「来ました。小さいです。測れるかな?」
「いやいや。十分図れるよ。17cm。立派だよ」
「ルアーは、新作のDOGーX。スピードスライドです」
「一昨日買ってくれたヤツね」
「自分も買いましたよ。3人で投げましょ」
「ばっかじゃねえの。3人とも同じ色の同じルアー」
「いいじゃないですか。仲良しで」

「おっ!来たよ。俺にも。金井君のよりでかいよ」
「そうですね。27cmです」
「ルアーはマイブームのメガバス・コアユ」
「釣りますよ。金井君と同じルアーで」

「よっしゃ!乗った。貰った。ロックした」
「うるせえな、あ、釣れたのね。網ね」
「網、網、アミぃ〜」
「ダメだ。網まで届かない」
「あれ!?大丈夫、ばれてない」
「ばれないですよ。上アゴがっちりで、もう一本はエラで、
魚、えび反ってますから」
「え!?山田君、自ら網ですくうわけ?そのままで」
「網、網、アミぃ〜」
「山田君、網の棒、のびてないんだけど、そのまますくうの?」
「網、網、アミぃ〜」
「ダメ!イト切れちゃうから」
「網、網、アミぃ〜」
「あ、結局、アミでいくのね。
あ〜あ、網の上に魚がのっかってるよ。
それじゃあ炉辺焼きだよ」
「よっしゃ〜!獲りましたよ、社長」
「え〜山田君、ハリ、バーブありだね」
「ええ。古い大吉のWスイッシャーだったんで、そのままでした」
「がっちりかかってて、取るの大変そうだね」
「ええ。なかなか」
「網、要らなかったんじゃない?」
「ええ。もしかしたら」
「山田君さ〜、手震えてない」
「いや。そんなことないですよ」
「うんにゃ。震えてる。貸してみなよ、取ってあげるから」
「あれ!ずいぶん簡単に取れましたね」
「そ!クールだからね」
「社長、測ってください」
「はい。立派な31cm」
「微妙なサイズですね」
「全くだ。あんな大騒ぎしたのにね」

「お!出た。凄〜い引くんだけど」
「社長、アミ用意しますから」
「あれ。急に引かなくなっちゃったよ」
「魚は付いてますけど、模様が変ですよ」
「げ!?カエル?いや、雷魚だ。子供の」
「50位ですか?」
「そんなものかな。良かった。バーブレスフックで」
「山田君と違って、簡単に外せましたね」
「ルアーが口の外にあったしね」
「うぉ!?社長、凄い元気良く去っていきましたよ。
おかげでびしょびしょです」
「だね。山田君、ダサいって感じ?」
「ええ。全然違いますよ」

「あ〜凄い風になっちゃったね〜」
「はい。陸っぱりの人がやってたとこ、やってみませんか?」
「え!?やるの?ヤバイんだよな、あそこ」
「でも、いっぱいいますよ」
「よっしゃ!やっちゃった?」
「はい。お見事です。14cm」
「今日も小物釣り師で無事終了。撤収しましょう」

あとがき
「お疲れでした。山田君」
「いや〜今日は爽快です」
「爽快って、そうかいって言いたくなっちゃうよ」
「本当ですね。今日は山田君の1人舞台でした」
「え!?ナニ?金井君」
「ときに、山田君。本日の勝者となりましたが、お食事はいかが致しましょうか?」
「そうですね。社長ちまで帰るわけですから、あ、いつものとこにしましょう」
「え!ローソン?」
「いえいえ、それはアイスですよ。ゴミ捨ててから」
「じゃあ、もしかして、イオン?」
「はい。差し支えなかったら」
「まあ、勝者だからね、たまにの」
「あっ!ワイパーにも連絡しよう」
「連絡来るんじゃないですかね?」
「あ、来た。何だよ。え〜飯?行くよ。何?行っていいかって?いいよ」
「矢嶋君?」
「ええ。来るって言ってますよ」
「場所、言わなくていいの?」
「あ〜。ワイパー、場所は想像して来い」
「は!?想像が外れたら、どうしますか?」
「一人で食べりゃあ、いいじゃないかよ」
「そんな…せめてヒントを」
「わかるだろ。最近のパターン」
「あ。わかりました。イオンですね」
「そうだよ。英会話スクールじゃないよ」
「山田君、ノリノリだね」
「ええ。たまになんで」
「これで、俺、金井君、柳沢君が3勝。で、2勝が山田君」
「面白くなって・き・ま・し・た・ね」
「そうでもないよ。まあ頑張んなさいよ」
「あれ、社長、ずいぶん冷たいじゃないですか」
「山田君の矢嶋君に対する扱い的でしょ」
「そんなことはないですよ」
「来週は、いよいよ下見ですか?」
「あ、そうだね。弁当も頼みに行かないと」
「わ・か・り・ま・し・た。みなさん、来週をお楽しみに。勝・ち・ま・す・よ。うぉっほっほっほ。また来週」
「あんなこと言ってるよ、金井君」
「ええ、網下ろしちゃいましょう」
「いいね。来週をお楽しみに〜」


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