山田君誕生の地 in 畑野川(2010.08.09)

「もしも〜し、関根さん。こんにちわ。この間の話なんですけど」
「こんにちわ。9日のことですか?」
「そうです。ソレガシが乱入してきたんで、関根さんも乗れますよ」
「ほんとですか。是非お願いします」
「じゃあ、矢嶋君と2人で迎えに行きますから」
「お願いします」

「こ・ん・ち・に・わ、社長。今日も暑いですね」
「おっと山田君。面接帰りですか?」
「いえいえ、それは一昨日の話です」
「いよいよプー生活に終わりを告げるわけですか?」
「ええ。『すぐにでも来て貰いたい』って言われたんですけどね」
「凄いじゃん。今どき、そんな会社あるんだ」
「はい。あるんですよ」
「何か裏がありそうだね」
「ええ。毎日12時間労働なんですよ」
「いいじゃない。働けよ。今まで遊んでたんだから」
「いやいやいや。好きで遊んでいたわけじゃないですから。それに毎日12時間は微妙じゃないですか」
「確かに。ちょっと考えちゃうね」
「でしょう。で、どうなんです、月曜は?」
「あ、ソレガシと一緒に仲良く来てください」
「場所は?」
「あ、あそこだよ。山田君誕生の地」
「あ、先週と一緒ですか?」
「だね。ソレガシは初めてだから、ガイドしてあげて」
「いや〜たぶん船割りは違うんじゃないですか」
「それは現場で決めるか」
「はい。じゃあ現地で」

「あら。いらっしゃい。ペー・ヨン加藤」
「こんばんわ。最近はですね。社内でペー・ヨンなんですよ」
「いいんじゃない。でも、説明が大変だろ」
「そうなんですよ。中身は大したことないし」
「月曜日はこんな感じだから。柳澤君にも伝えておいて。義理のお兄さんも来るから」

本日の登場人物

ソレガシ。「八郎以来ですよ、釣りは」「忙しくて結構じゃん」「いやいや。休めるなら休んでみろ状態だから」

矢嶋君。「久々です」「釣れないよ」

柳澤君。「久々です。ここは」「あ、今日はお兄さんも一緒だから」「それはまだですけど」

ペー・ヨン。「釣れますかね?」「無理だろ」

金井君。「去年は釣れました」「じゃ、いけるよ」

関根さん。「久々です。1年に1回位は来たいんですけど、なかなか」「ですね。休みが合わないし。3年ぶりだよ」

山田君。「釣・り・ま・す・よ。義弟にいいところ見せないと」「…」

私。「ここは相性がいい」「ああ先週も釣りましたね」

「おはようございます」
「あ、支部長。おはようございます」
「今日は何人ですか?」
「すいません。今日は大人数です。8人3艇です」
「じゃあ、先に行ってください」
「いやいや。こっちは乱入者ですから、箭竹さんこそ先に行って、ガンガンやってください」
「いいですか。釣っちゃいますよ」
「全然OK牧場ですから」
「じゃあ、すいません。お先に」

「こっちはどうするかね?」
「僕らは上がります。バッテリーが非力なんで」
「ソレガシと矢嶋君は上がるってよ」
「自分たちは箭竹さんのあとについて、下がっていいですか?」
「いいよ〜。じゃあ山田君、俺たちは対岸を下ろう」
「あ〜義弟の柳澤君、頑張ってね」
「はい。お義兄さんも」
「うぉっほっほっほっほ。どうです、社長?」
「バッカじゃね〜の。ほんとにそうなったら、笑うけどね。そんときは呼んでね、式」

「お!重い。あれ!?釣れてる」
「社長、自分は全部見ちゃいましたよ。
綺麗にレッドペッパー吸い込んでましたよ」
「実はさ、よそ見してたんだよ。
ヤナギたちはどうしてるかなって」
「そしたら、いきなり重くなったと」
「はい。その通り」
「トップウォーターの醍醐味ゼロですね」
「はい。その通りです。でも、41だよ。嬉しい」
「自分も釣りますよ」

「お!山田君、出たね」
「ええ。でも、食ってませんよ。もう一回」
「あ、また出た」
「えい!あ〜あれ!?」
「あ〜あ、またびっくりアワセだよ。
しかも枝に引っかかっちゃったし」
「関根さん、投げてください。まだ、食ってませんから」
「はい。まだいるかな?」
びゅ〜ん。ぽちゃ。クイックイッ。ガバッ!
「あ!出ましたね」
「ええ。でも、まだ食ってません。もう一回」
ガバッ!
「お〜。見た山田君、この冷静なアワセ」
「ええ。見ましたよ。流石、関根さん、上手です」
「すいません。須田さん。横取りしちゃいました」
「いいんだよ。山田君がドジだから」
「ドジですか…」
「そう。ドジ。どじ○?」
「ピーですね。放送禁止用語です」
「ピーの意見は無視して、凄い引いてましたね」
「はい、その割には35cmしかありませんでした」
「ルアーは懐かしのディパルティのペンシルですか?」
「はい。頭だけ黄色に塗ってみました」

「関根さん、上手ですね」
「いやあ、なかなか釣れないです。
何で山田君なんですか?」
「山田じゃあないです。須田です」
「いやいや。山田君です。
しかも、この地で変身をしたわけですね」
「え!?そうなんですか」
「はい。詳しくは3年ほど前の釣行記をみてください」
「あ〜!?見たことあります。座布団の。だからね〜笑点の山田君」
「それです。古くは、ずーとるびの山田君ですね」
「違います。須田です」
「うぉっほっほっほ。山田君。早く釣ってね」

「お〜い、ソレガシ。飲んでるか?」
「ぼちぼちです」
「全然出来上がってるし。矢嶋君は?」
「はい。厳しいです」
「そうだよね。船頭が船頭だから」

「どうですか、支部長?」
「お陰様で3匹釣りました」
「凄い。お客さんは?」
「45と小さいのを1つ」
「素晴らしい。本日の勝者決定。お客さんです」

「ペー、どう?」
「寝てまひた」
「またかよ。他の2人は?」
「はい。2人ともアタリのみです」

あとがき
「や〜お疲れお疲れ。厳しかったね」
「おかしな天気でした。土砂降りだったり、晴れたり」
「ね〜。天気予報が当たらないよ」
「ときに社長?」
「何ですか?山田君義弟の柳澤君」
「あはははは。それはないでしょう。橋の上流で何してたんですか?」
「何って何が?」
「船が近づいてきてましたけど、知り合いだったんですか?」
「あ〜あれね」
「あ。弟よ、アイツは伝説の釣り人、航路クンだよ」
「弟じゃないですけど。何ですか、それ?」
「アイツね、下流から近寄って来るのを山田君が見つけて」
「はい」
「社長、こっち来ますけど。前を通ったりしませんかね?」
「そんなバカチンじゃねえだろ」
「でも、威嚇する意味でルアー投げてやる」
「あれ。全然動じないでこっち来ますよ。前通りますよ」
てめ〜何やってんだよ。釣りしている前を通るバカがどこにいる!
キョトン。「あ、航路なんで」
航路?だからって、何してもいいのか。声かけてから通るだろ。自分がやられたら、どうなんだよ
アタフタアタフタ。「アイツ焦って、操船ミスってこっち寄って来ましたよ」
「す、すいません。前、通ってもいいですか?」
どうぞ
「あ、どうもすいませんでした」
次から気をつけなよ
「山田君、さっきアイツが近づいたときに、船に乗り込もうとしてたから、アイツびびっちゃったじゃん」
「いえいえ。そんなことはしてません」
「してましたよ。私も見ましたから」
「またあ、関根さんまで。ということがあったんだよ、弟の柳沢君」
「いえ。弟ではありませんけど。でっかい声で話しているんで、お友達かと思いましたよ」
「全くね。呆れたよ」
「はい、呆れました。航路クンだからしょうがないですけどね」
「それまであんな眠そうだった山田君が急に元気になっちゃって、トバストバス。ね!山田君」
「困りますね。社長。弟の前で。照れるじゃないですか。うぉっほっほっほ」
「今日も結局山田君はノーフィッシュ。めでたしめでたしでしょ」
「うぉっほっほっほ。来週は送り盆なので、来られませんが、皆さんはいかがなさるんですか?」
「そうね。異教徒部隊で灼熱の鬼牧川へ繰り出すわけだな。ね、金井君」
「はい。後輩も来ます」
「じゃあ、5人だ。来週をお楽しみに〜」


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