恒例、八郎潟合宿(2010.06.21〜23)

「社長、遂に来ましたね」
「え!何が?」
「『何が?』はないでしょう。八郎ですよ」
「あ〜。合宿ね」
「それですよ。今年はどんなメンバーですか?」
「ジャーマネの代わりに部長だよ」
「あ!みどりマンはいないんですね」
「本人は行く気満々だったけど、休めなかった」
「そうですか。残念ですね」
「またまた、心にもないことを」
「そんなことはないですよ。みどりマン大好き」
「うぉっほっほっほ。山田君。わらかしてくれるね」
「今年も23時出発ですか?」
「当たり!何としても1,000円で行く」
「店はいいんですか?」
「全国の皆さん、誠に勝手ではありますが、21時閉店です。悪しからず御了承ください。楽しんで参ります」
「うぉっほっほっほ。いいんですか、そんなんで?」
「お客さんも諦めていると思うので。年1回だしね」

登場人物

金井君。「どうですかね、今年は」「噂では、仏引きらしい」

柳澤君。「ほ・と・け・ですか?」「いいじゃん、君たち得意じゃん」

部長。「そうなんですか?」「だってよ」

山田君。「『ホトケ』って何ですか?」「置いときゃいいんだよ」「いやいや。それは『ほっとけ』ですよ」

矢島兄ぃ〜。「まあ、あんなのは気にしないで」「今季はまだ釣ってないんですけど」

私。「一週ずらしたのが吉と出るか、凶と出るか」「ええ。ごちバトル開催ですよ」


「料金は1,000円です」
「1,000円だって。ひゃっほひゃっほ。感動的だね」
「社長、本当ですよ。600km近く走って1,000円」
「今回はね〜宿泊代も2,500円だし。だいぶ経費節約できたよ」
「うぉっほっほっほ。じゃあ社長、ごちバトルはゴージャスなディナーで決まりですね」
「ごちバトルって、夕飯勝負かな。サンルーラルの最上階で、本日の勝者を祝うわけだ」
「うぉっほっほっほ。その通り」
「うぉっほっほっほ。ばらしてばっかりの山田君。気をつけなよ、3連敗なんてのを」

1日目
「あれ!?水が多いですね、社長」
「いいんじゃない。下ろすの楽で。濁ってないし」
「どっちへ行きますか?」
「柳澤君たちは、この出口で楽しんでくれよ」
「え!いいんですか?釣っちゃいますよ」
「ああ、いいよ。明日譲って貰うから。ねえ、山田君」
「ええ。釣りますよ。ごちバトル開催ですよ」
「まあ、3連敗しないでね」
「あれに見えるは、先発隊のソレガシ、EDWIN組だ。よう!」
「おはよう」
「おはよう」
「どう?お2人」
「新井さんが絶好調。川島君のHACHIROによる新ワザで」
「今年もご出産です。何と言う鳥かね?」
「うぉっほっほっほ。トンビの恩返しですよ」

「おう!どうしたい、ヤナギ」
「全然、出ないんで、移動してきます」
「マジで!?」
「はい、全くです」

柳澤君

金井君

部長

「だってよ、山田君」
「ほんとですか?あそこで出ないなんて、不安ですね」
「不安も何も、君まだ何も釣ってないんだけど」
「うぉっほっほっほ。今年もばらしてばっかりです」
「全くだね。そういう俺もまだ釣ってないんだよ」

矢島兄ぃ

「山田君、兄ぃも俺も釣ったんだけど…」
「ええ。兄ぃは今季初バスが48でお見事です」
「お見事だよね。ちなみに俺は46が頭なんだけど」
「ええ。見ましたから」
「じゃあ、もっとガンガン投げて、いろいろやってみてよ」
「ええ」

「はぁ〜。ふぅ〜」
「あのさ。溜息なんかつかないで、ガンガンいってよ」
「はぁ〜」
「いい加減にしろよ。寝てろよ!」
「いえ。そういうわけでは。はぁ〜」
「ああ、もういい。好きにしろ」
「ふぅ〜」

「きたぁ〜!?」
「絶対、ばらさないでよ、山田君」
「後ろ空けてありますから、抜いてください」
「兄ぃもああ言ってくれてるから、寄せて寄せて」
「取ります。よっしゃぁ〜。あれ!?」
ドボン!
「あ〜ルアーが。魚が〜」
「矢島さん、いいから。飛び込まないで」
「すいません。須田さん…」
「兄ぃ、気にしないで。山田君、いっぱいルアー持ってるから」
「ええ。その通りです」
「でも…」
「あ、あっちの船に探して貰おう。お〜い、…という訳なんだな、頼むよ」
「はい。任せてください。場所はどの辺ですか?」
「あそこのマンモスの鼻みたいなところだよ」
「行って来ま〜す」

「もしかして、これですか?」
「あ、全然違うから。君たち貰ちゃっていいよ」
「社長、何言ってるんですか。あれですよ。これですよ」
「いやぁ、良かったね、見つかって。一番ほっとしたのは、兄ぃだよ」
「ほんとです」
「本日終了!全員に山田君がご馳走してくれるそうで〜す。パチパチパチパチ」
「あ、お礼ですね」
「それ。ねえ、山田君」
「全然、違います。ごちバトルは負けましたので、兄ぃにおごります」
「ちぇ!セコイの」
「いえいえ。全然せこくないですから」
「まあ、そうだね。じゃあ明日頑張って。網、買いに行く?」

題名「本を持ったまま、寝る金井」

2日目
「あれ!?先行者がいるけど、どうしますか?」
「移動すっか。どうかね、敗者の山田君?」
「ええ。昨日のとこ行きましょ」
「決定。移動開始」

「対岸行ってきます」

ポキッ!
「あれ!?ハンドル折れた」
「じゃあ終了ですか?」
「山田君、そんなわけないだろ。予備を持ってきたよ。早く釣ってね」

「風が弱くなったから、反対側行こう」
「はい」
「ソレガシに貰った饅頭使ってみなよ、山田君」
「やってみます」

山田君

矢島兄ぃ〜

柳澤君

部長

金井君

「饅頭良かったですよ」
「2人とも良かったじゃん。凄いバイト数だったし」
「はい。饅頭様様ですよ。帰りに土産買っていきますよ」
「本日の勝者は誰かね?」
「自分ですよ、社長」
「何ぃ!?」
「え!?須田さん釣ったんですか?」
「ええ。皆さんの温情で」
「良かったね、山田君。48cm。でかかったよ。饅頭様様。敗者は、ヤナギと部長に決まり」

3日目
「朝だ朝だ〜朝だ〜よ。朝日が昇るよ、皆の衆♪」
「朝から元気ですね。誰よりも遅く寝てるのに」
「あ〜。そうだね。馬鹿チンだから」

「ヤナギ、早く目覚めろ」

「行くぞ。右側貰っていい?」
「どうぞ」
「だって、山田君。早く釣って」
「釣りますよ」

金井君

柳澤君

「風びゅんびゅんだから、上流の風裏に行ってくるよ」
「わかりました。あとから行きますよ」

「頼みの風裏もさっぱりだったね。どうするお2人?」
「終了にしましょう」
「山田君は?」
「どっぴゅっ!とフィニッシュって感じですかね」
「元気が出て、良かったね。山田君」
「どうですか?」
「さっぱりだけど、右側はまだやってない。こっちは終了」
「じゃあ、そこだけやって撤収します」
「早くした方がいいよ。雨降りそうだから」

「キタァ〜!!」
「絶対ばらさないで。部長。お願いしますよ」
「あう」
「はい。計測の結果、45cmです」
「撤収!」

「お〜い。橋の下に避難!」
「あれ!?左側はバスボートの人がいますよ」
「じゃあ、俺らは橋桁のところで」
「凄い雨ですね、社長」
「はい。凄いね。山田君、真ん中にいてね。危ないから」
「はい。わかりました」
「あのぉ。山田君、真ん中にい・て・ね」
「わかりました」
「ダメだ。危ない。岸に上がろう」

「お〜い。船そこに付けるから、皆で岸に上がろう」
「わかりました」
「部長、はしゃいでないで、早く上がれよ。危ねえから」
「はい。あ、はいはい〜」
「弱ったね、この雨は。どうする?これから行けば、状況変わってって気もするけど」
「いやあ。時間も時間だし、終わりにしましょう」
「いいの?山田君」
「ええ。1勝しましたから」
「1敗してるから、2敗じゃん。負け越しだ」
「ええ。大丈夫です。満足してますから」
「じゃあ、良かった。勝者は部長。雨も小降りになったことだし。撤収〜!」

あとがき
「どうでしたか、今年の合宿は?山田君」
「楽しかったですよ。今年も」
「そうだね。いっぱいばらしたし」
「はい。そうでした」
「次回からは、網持ってこよう」
「え、いいんですか?」
「網使わないのは、俺のこだわり。でも、それを強制するのは、旦那だけでいい」
「なるほど。そうですね。そうしましょう」
「そういやあ、帳尻合わせのルアーは持って来なかったの?」
「ええ。車に忘れちゃいましたよ」

「何で、チャートじゃないんかね?」
「『お祝いだから』って言ってましたよ」
「お祝いにしちゃあ、出来がイマイチだよね」
「いいんじゃないですか。時間もぎりぎりだったし」
「え〜。半年も前に、下準備は出来てたんだよ」
「そう…ですね。完成したのは、出発する2時間前だよ」
「流石ですね」
「流石だ。旦那だからね」
「はい。来週からまた厳しい修行が始まりますよ、社長」
「いやいや。山田君。その前にやることがあるでしょ」
「あ、ハローワークですね」
「そうです」
「でも、来年も来ますよ」
「え!?何、730連休?」
「何言ってるんですか…来年は有給休暇で来るんですよ、社長」
「そう。そりゃ結構。また来年〜」

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