5度目の正直 in 鬼牧川(2010.05.17)

「もしも〜し、山田君いますか?」
「ええ。スティング山田です」
「何だそれ。あ、一昨日の話ね。ポリスのスティング」
「ええ。それですよ」
「全然、似ても似つかないんだけど」
「ええ。体型的には社長の方が。でも背は全然足りないですけど」
「まあそれはしょうがない。あの方のように歳を重ねていく、というのが目標なわけさ」
「ええ。いいですね」
「いやいや。『ええ』って似ても似つかないんだけど」
「シャツですよ。Tシャツ」
「聞けば、縞々のTシャツをしょっちゅう着てて、ハチみたいだから、普通ならBEEなんだけど。そこはミュージシャン。刺すで、スティング」
「そこですよ。社長。刺すでしょ。自分も刺してるでしょ」
「刺しどころが違うだろ。刺すの字も違うし」
「うぉっほっほっほ。いいじゃないですか、いい響きですよ」
「はいはい。じゃあ現地に4時で」
「わかりました」
「…というわけなんだよ。ムッシュに金井君」
「了解しました」

本日の登場人物

ミミ金井。「なかなか釣れません」「みんなだよ」

粕谷君。「ごぶさたしてます」「去年の調子で」「はい」

ムッシュ。「すいません。突然で」「いやいや。多い方が楽しいので」

箭竹さん。「すいません。相方にふられちゃって」「いいじゃないですか。たまには」

矢島兄ぃ。「船に乗るのは1年ぶりです」「じゃ、八郎の予行練習」

山田君。「そうですよ、社長。矢島さんとは肌が合うんで」「この馬鹿チン」

私。「今日で5回目だよ。そろそろ欲しいよね」「ええ。釣りますよ」「あ〜山田スてんぐ君ね」
 

「先週ほどではないにしろ、朝は寒いね」
「ええ。でも、社長やりすぎじゃないですか。綿入りカッパに、グローブダブルは」
「こういうときに体脂肪10%は堪えるんだよ。寒い」
「まるでアスリートですね」
「これでもちょっとは上がったんだよ。いっときは8%だった」
「ヘンですね」
「みんな、そう言うよ。そろそろ何かあるかね。いいとこ来たけど」
「…何もなかったですね」
「じゃあ反対側行ってみるか。いつも出来ないし」
「そうですね。今日は誰もいないですよ。陸っぱりの人」
「よっしゃ。まずはボニーのネット限定スペシャル。おりゃあ〜」

「おっ!食った」
「またまた練習ですか?あれ!?竿曲がってる」
「来たね〜。初バス40アップ」
「ええ。42cmです」
「いやぁ〜。実にめでたい。俺はいいから、どんどん撃っちゃって」
「ええ。釣りますよ」

「あ〜あ。何にもなくちゃった。この先、入り組んだところいいんじゃないの?」
「矢島さん、いいですか撃っちゃって?」
「どうぞどうぞ。行っちゃってください」
「じゃあ。釣りますよ。えい」

「お!出ました。あれ!?」
「んだよ。いきなり巻かれちゃったの。魚付いてる?」
「ええ。付いてます」
「じゃあ、緩まないように巻いてて。エレキで寄るから」
「あ、はい。すみませんね」
「あ〜こんだけかかっていれば、ばれないよ。はい。キャッチー」
「あ、すみません。でかいですよね。社長?」
「威張るほどじゃないでしょ。それに釣ったと言えるのか」
「前にもこんなことありましたよね。さぼり川で」
「そうそう。あんときは、矢島さんが取ってくれたんですよね。山田君はただただ耐えているだけ」
「相性いいんですよ。矢島さんとは」
「サイズは威張る程ではない32cmです。ルアーは何ですか?」
「パラノイアのスピットラットです。このルアーでは初です」

「社長、グリップ軽そうですね」
「そうそう。先週、折れちゃったんで、
ノーマルなヤツを持ってきた。
軽くていいんだけど、角度が付いているんで、
やりにくいったらsりゃしない」
「先週のはまっすぐでしたね」
「どうも、そのまっすぐにしたのが原因で、折れたくさい」
「明日もありますから、いい試験になりますね」
「うぉっほっほっほ。気が重い」

「金井君?どうよ、そっちは」
「お疲れ様です。ぽちぽちです」
「『ぽちぽち』ってのは?」
「アタリが5回ありました。須田さんはどうなんですか?」
「釣ったよ。俺は〜。32cm」
「社長と矢島さんはどうですか?」
「社長、42cm。矢島さん、2バイト。金井君は?」
「33cmと…」
「何!釣ったの。しかも33と、もう1匹釣ったの?」
「釣りました。48です」
「48!何で言わないの。もったいぶって」
「そういうわけでは。社長のグリップ折れてませんか?」
「折れてないよ。じゃあもう切るから…ですって社長」

「凄いね。金井君。本日の勝者決定」
「やっと釣れました。気が楽になりました。48ですから」
「ダグワークスのシケイダーWスイッシャーで、釣ったそうな」

あとがき
「今日もびゅんびゅんになちゃったし、上がりますか、スてんぐ山田君?」
「社長。スティングです」
「あれ!?あそこで寝てるの、支部長とムッシュじゃないの?」
「ですね。どうですか?」
「高橋さんが一匹ばらして、自分はバイトのみでした。昼寝は2回目ですよ。あははは」
「じゃあ、上がりましょう。スてんぐ山田君、ミミ先輩に電話して」
「わかりました『もしもし、金井君。釣ったの?え!?釣ってない。じゃあ上がるから』」
「そのあとはやっぱダメだったんだ」
「そうですね。この風では」
「兄ぃもお疲れ様でした。どうですか、1年ぶりの船は?」
「いやあ疲れました。手首がヘロヘロです」
「2回出たのに残念でした」
「はい、またそれは次回で」
「金井君さ、お友達の粕谷君はどうだったの?」
「ノーバイです」
「あれ。金井君。前でやりたい放題?」
「いえ。須田さんとは違いますから。それに今日はいきなり釣れちゃったんで、いっぱい譲りましたよ」
「はい。浩美君にはあそこあそこって言ってもらったんですけど、なかなか入らなくて」
「社長。粕谷のリール壊れちゃいました」
「モラム?」
「はい。買ったばっかりの」
「変だな。預かるから」
「ちょっと自分で開けて、いじちゃったんですよ」
「わかりました。良く調べてみます。じゃあ山田君、いやスてんぐ君、明日もヨロシク!」
「いえ社長。スティングです。うぉっほっほっほ。釣りますよ」
「明日をお楽しみに〜」


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