赤い日なので9人です in 鬼牧川(2010.05.03)

「こ・ん・ば・ん・わ」
「いらっしゃい、お揃いで」
「ええ。お揃いですよ。みんなと」
「月曜日の打ち合わせな訳ね」
「ええ。その通りです。何人になりますかね?」
「噂では9人。サプライズがあれば10人だね」
「それは、旦那のことですか?」
「そいつ」
「それはあり得ません」
「やっぱりね」
「実は電話してみたんですよ。『行こうよ、みんなで』って」
「ほう!で?」
「ええ。『行・か・な・い』ってきっぱりと言われました」
「だろうね。ちなみに理由は?」
「『連休だから、家族サービス的なことなの?』って聞いてみましたよ」
「なんだって?」
「『そんな感じ』だそうです。どうなんですか?」
「普通に考えれば、その通り」
「ええ」
「普通じゃないから、ウソ!」
「ウソ!ですか!?」
「『ツーリング』だってよ」
「『ツーリング』ってモンキーでしょ?」
「そう。高額なモンキー。免許がねえから、表向き50しか乗れねえんだよ」
「どなたと?」
「井野君達だよ」
「そうですか。ウソですか。まあ金井君達とは違って、自分らはご招待もないですからね」
「だね。でも、呼ばれたら行くの?」
「ええ。呼ばれれば、行・き・ま・す・よ。普段は呼んでばっかりですから。うぉっほっほっほっほ」
「うぉほっほっほっほ。って、呼んでる人は非合法じゃん」
「いえいえいえ。合法です。非合法なのは、合意の上ではないからです。そんな話はさておき、時間と場所は?」
「鬼牧川に4時30分で」
「わ・か・り・ま・し・た。みんな遅刻しないでね」

本日の登場人物

ミミ金井。「今年は釣れません」「あ〜全くだね。アタリもない」

高柳君。「去年の今日は51cmだったね」「はい。ちょっと期待しちゃいます」

矢嶋君。「久しぶりな感じじゃない?」「はい。邪魔しないようにします」

大下さん。「ご無沙汰」「ええ。すいません。もうちょっと来ますから」

ふみ。「これまたご無沙汰」「すいません。次は海の日です」

ふみの同僚。「はじめまして。飯塚です」「どうも。悪い日に来たね」

山田君。「今日もダメだよ」「いや、社長。恩返しがありますよ」

ソレガシ。「今日も厳しそうだね」「既に8回行ってるけど、未だノーフィッシュ」

私。「今日も仲良くノーフィッシュ、じゃないのこの感じは」「朝からネガティブな」

「え〜おはようございます。船割りはどうするかね?大下さん」
「おはようございます。俺と飯塚君は決まってます」
「あとは?」
「金井です。おはようございます。自分はふみさんと」
「おはようございます。ミミと乗ります」
「社長、おはようございます。自分は高柳君と乗りますよ」
「いいの?高柳君」
「おはようございます。大丈夫です。ラーメンの話で盛り上がっちゃいますから」
「ってことは、俺と元アイドルに元武士のソレガシだね」
「元武士って何ですか?」
「じゃあ、酔っ払い」
「まだシラフだし」
「矢嶋君、酔っ払いの世話、頼むよ」
「あ、はい」
「じゃあ、ぼちぼち行ってみる?」

「おっ!ルアーがない。あ〜あ、落ちパクだったんだね」
「そんなね、インチキ臭いルアー投げてるから、見えないんだよ。貴重なアタリなのに」
「失敬なこと言うなよ。田辺さん作のトレジュだよ。確かに見づらいけどね」
「自分も陸っぱりで使ってましたけど。ここでは実績抜群ですよ」
「だよね。でも、もったいなかった」
「前にいるのは、高柳君たち?」
「あ〜そうだね。じゃあ反対側やるか。今日は水が多いから行けるし」
「そうしましょう」
「お!何だよ、それで終わりかよ。もう一回。おっ!食った」
ギュ〜ン
「でかいんじゃない?」
「でかい。凄い引き。あれ!?巻かれた」
「え!巻かれちゃったの?魚付いてないの?」
「いなの勘太郎」
「ま・た。誰も分からないこと言っちゃって。いないの?」
「はい。いません。しかも、ルアー持ってかれた」
「あ〜あ、もったいない。魚もルアーも」
「全くだな〜今日は終わりだな。風も強くなってきたことだし」

あとがき
「もしも〜し。山田君ですか?」
「社長。山田君はいませんけど、どうしました?」
「風が強いから、上がろうかと思うんだけど」
「いいですね。そうしましょう。他の2艇にも連絡しておきます。っていうか、そばにいるんで」

「お疲れ様。どうだった?」
「こっちの3艇は仲良く、ノーバイトです。そちらはいかがでした?」
「こっちは、社長が2回もばらした」
「2回じゃねえよ。1回だよ」
「あ〜ごめんごめん。1回は見逃したんだ」
「そう。眠かったからね」
「結局、寝てたじゃん。操船かわれって」
「いや。かわれとは言ってない。『眠い』って言ったら、『かわろうか』って」
「半ば脅迫だった」
「そんなこともないんだけど、2回も寝ちゃったから、マブタまで日焼けしちゃったよ」
「そんなヤツ見たことないよ」
「クチビルよりはいいだろ?」
「な・ん・で・す・か、社長。しっかりと準備して来ましたよ」
「そりゃ結構で。飯塚君、予想通り悪い日に来ちゃったね」
「社長。彼は上手い。フローターずっとやってたから、投げるのも外すのも上手い」
「じゃあ、大下さん、前で全ナメ?」
「いやあ、西牧じゃないですから、そんなことはしません」
「次は、7月?」
「いやいや。近いうちにリベンジに来ますよ。3人で」
「あ〜今年は状況が悪すぎるよね。来週は違うとこにすっか?」
「他はもっと悪いんでしょ?」
「そうなんだよね。比較的ここがマシだったんだけど。去年の来週は、ヤナギが44を筆頭にみんな釣れたんだよ」
「社長。釣ってない人もいますけど」
ツン・ツン・ツン・ツン
「あ!?」
「矢嶋君、そういう余計なことはいいから」
「うぉっほっほっほ。去年の山田君は、せっかくの恩返しを無にしてばっかりだったね」
「今年はやりますよ」
「よし。天気次第ということで、また来週〜」


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