今日がファイナル in 花崎水上公園(2010.04.09)

「こんにちわ」
「いらっしゃい、山田君。今日の首尾はいかがでしたか?」
「あ、釣りましたよ。フライマンよりも釣りましたよ」
「え〜!?釣りに行ったの?俺は職安の話をしたつもりだったのに」
「あ、そっちですか。今、待ちが2件ありますよ」
「ということは、履歴書出して、連絡待ち」
「はい。その通り。まあ、たぶんダメでしょ」
「うぉっほっほっほっほ。そりゃ残念」
「真似する場面じゃないですから」
「うぉっほっほっほっほ。こりゃ失敬。ナゼに今日釣りだったんですか?」
「先週、いまいちじゃなかったですか」
「思わず下見なわけ?」
「うぉっほっほっほっほ。正解です」
「ちなみにどんなルアー?またしてもカミオン?」
「ええ、社長。その通りですよ。3つも取られちゃいましたから、また買いに来ました」
「うぉっほっほっほっほ。毎度あり」
「今週は木曜日ですよね?プール・ファイナル」
「実はですね、金曜日にして欲しく、連絡しようかと思ってたところ」
「あ〜そう言えば、声が変ですね。風邪ですか?」
「そんなのはどうでもいいの。足」
「右ヒザですか?」
「そこですよ。悪化しちゃって、車運転できないんだよ」
「そんなにですか」
「そんなにです。川島君にも連絡するから、金曜日でお願いします」
「わかりました」

本日の登場人物

山田君。「ガラガラですね」「ガラガラですよ」

川島君。「今日で終わりだよ。ここに来るのは」「はい。でも須田さんと上尾のナイター行くんで大丈夫です」

私。「ここが終わりかと思うと、残念でならないね」「上尾がありますよ」「10分じゃ着かないでしょ」

「あったかいような寒いような、微妙な日だね。山田君」
「釣りますよ」
「いやいや。そんなこと聞いてないから」
「カミオン、釣りますよ」
「だって。川島君」
「僕は、あっちのプールでスプーンの練習してきます」
「え!?ライフルマンに変身しちゃうの?」
「えっ!?しませんよ。普通で」

「社長、来ました。やっぱカミオンですよ」
「え!?違うじゃん。クラピーじゃん」
「あ、そうでした。変えたんですよね、クラピーに」

「おっ!来たよ、山田君」
「何使ってるんですか?」
「モンキースプーン」
「強いですね。モンキー」
「銀サケ40cm。あれ!?ソレガシ、あそこにいるのは」
「どう?渋くない」
「どう?って『昨日来ない』って言ったじゃん」
「皆で来た方が楽しいでしょ。だから、お付き合いで来たわけよ」
「そりゃ。義理堅いね」
「何と言ってもファイナルだから」

「どうですか?」
「あ〜川島君。渋いね。今日はパールホワイトがいいみたい」
「そうですか。向こうのプールはかなり渋かったです」
「こっちも似たようなもんだよ。山田君が岸に上がると、手前のヤツが釣れる」
「なるほど。そりゃそうですよね」
「今日はニーブーツ忘れちゃったんで、重めのスプーンを遠投して、5匹釣れた」
「そうですか。僕はまだ3匹です」
「じゃ、ここでやった方がいいよ。アタリは渋いながらポツポツある」
「ミノーはどうですか?」
「全くダメ。クランクは山田君にお任せ」
「そうですか。じゃあちょっとやってみます」

「社長、時間です」
「ほらぁ!?切れちゃったよ。音もなく」
「うぉっほっほっほっほ。自分のせいではありません」
「うぉっほっほっほっほ。こりゃ残念」
「ソレガシ、川島さん、帰りましょう。時間です」
「あ、もうそんな。早いね」
「何なら延長するかい?俺は帰るけど。足が痛くてダメだよ」
「いや。帰りましょう。ご飯食べて」

あとがき
「流石、閉園も間近になると渋いね」
「ほんとですね。こんだけ通うと、回を重ねるごとに渋くなるのが分かりますよ」
「聞いた?山田君。川島君の冷静な分析」
「うぉっほっほっほっほ。そう思いますよ」
「どうだったの?結局」
「クランクで何匹か釣りましたよ」
「その3倍ばらしたし、切られた?」
「見てました?」
「見てた。何であんなに切れるのかって。ドラグとか調整してる?」
「ええ。それなりに。社長も先週は、糸で苦戦してましたよね」
「そう。先週は営業の人に貰ったお徳用で来たら、撚れるは太いはそのくせ弱い」
「最低ですね」
「そう。まるで山田君」
「うぉっほっほっほっほ。ソレガシでしょう」
「で、今日は前もって、バリバス・スーパーソフト3lbを巻いておいた」
「懐かしいですね」
「まあ、我々世代には永遠のベストセラーだね。全然トラブルなし」
「そんなに違いますか?」
「違うね。トゥイッチングをしなかったというのはあるけどね」
「小さいスプーンも問題なく」
「全然大丈夫だったよ、川島君。1つ問題だったのは、山田君が立ちこんでいるという、それだけだよ」
「あはははははは。ガンマン封じですね」
「うぉっほっほっほっほ。その通り」
「足はどうなんですか?」
「ヤバイね。火曜日に病院で水を抜いたんだけど、多少良くなったかな位だよ」
「え!?重症なんですね」
「大丈夫大丈夫。鉄人だから」
「んだよ、ソレガシ。本当に痛いんだよ」
「たぶん。誰も信じない」
「だろうな。そこで登場。中国三千年の歴史が物語る秘技」
「なんだいそれは?」

「これだよ。ツボだよ」
「壺?コケザルの?」
「ソレガシ。そんなの俺しかわからないよ」
「自分は知ってますよ。丹下左膳でしょ」
「素晴らしい。川島君知ってる?」
「いえ、僕は」
「右足かばってるから、あっちこっち疲れちゃうんだよね。風呂上がりにやると効くんだよね」
「はぁ〜。痛くないの?」
「多少ね。そのうち快感になる」
「ねえ、川島君。こうだから。変なんだよ。痛みを感じないんだから」
「感じてるって。少し鈍いだけだよ」
「社長。今日でプールも終わりですけど」
「お世話になったね、お互いに」
「ええ。川島さんまで引きずりこんじゃいました」
「はい。僕もどっぷり漬かっちゃいました」
「19日20日は奴隷旅行なんだよ」
「旅行?足が悪いのに」
「そうなんだよ。ソレガシ。奥方曰く『足が悪いから、温泉治療に連れて行ってあげる』ということらしい」
「温泉いいじゃない」
「いいだろ。病院の先生も言ってたよ『温泉はいいよ。1週間でも2週間でも行ってきなさい』って」
「そんなに行くの?」
「そんなわけない。取り敢えず、12日は羽生の温泉に行ってくる」
「あ〜あそこはいいよね。僕もね、たまに行くんだよ」
「あっれ!あっれ!ソレガシ。ハニーとラブなんだ?」
「当たり前じゃないの。社長んちみたいに仮面じゃないから」
「さて、皆さん。こんな奴らと付き合っていると、おかしくなりそうなのでお開きです。次回は御近所探訪をお楽しみに〜」


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