ソレガシお薦め in キングフィッシャー(2009.11.30)

「もしも～し、山田君ですか～？」
「ええ。そう呼ぶ人もいますよ。社長。でも、本当は違いますよ。須田ですから」
「３０日はどんな予定ですか？山田君的には」
「釣りますよ」
「ってことは、行くわけだ」
「も・ち・ろ・ん・で・す。よ。元アイドルと一緒に行きますよ」
「あははは。ごっついアイドルね」
「お薦めありますか？」
「あるある。ソレガシお薦め、キングフィッシャーさん」
「ほぅ！それはどこに？」
「大田原」
「…！？何県ですか？」
「栃木県。最寄ＩＣは西那須」
「どの位ですか？」
「１時間半ってとこだよ」
「結構遠いですね」
「なぁ～に言ってるの。ど～せ寝てるくせに」
「いや。そ・ん・な・こ・と・はありません。ときに、そこはどんな感じなんですか？」
「養魚場さんが母体の管理釣り場。で、魚種は豊富だよ。そうそう、バスもいるから。池は違うけど」
「ほう～！ほうほう！！トップウォーターもいけますね？」
「まあ、人によっては釣れるんじゃない」
「あれ。意味深ですね」
「そりゃそうだよ。糸がぐちゃぐちゃな人は釣れないよ」
「あれっ。見てましたか…」
「まあ、しっかり準備を整えて、５時半に２人して来てよ」
「わ・か・り・ま・し・た。尻触りながら行きますよ」

本日の登場人物

山田君。「管釣りが意外と楽しくて困りました」「何で困るの。あ！実弾。プーだからね」「ええ。はっきり言えば」

矢嶋君。「こっちのプーは使いまくりだけど、実弾が豊富なわけ？」「そりゃそうですよ。元アイドルですから。なあ矢嶋君」

私。「山田君、今日は２人でライフルマンでもしてみる？」「しませんよ、そんなことは」

「お～着いた着いた。ここだよ。あれっ！完璧養魚池だね」
「あ～そうですね。でも、一番下に感じのいい池がありますよ」
「ほんとだ。あそこでやるか」
「はい」

元アイドルはラッキークラフトのペンシルベイトで
さかんにアタリを貰うものの、さっぱりのらず。
「全然のらないね～。俺のシケーダーもさっぱりのらないよ」
「魚が小さいんですかね？」
「かもね。スプーンに変えてみるか。
お～お～っ！いきなり来たよ」
「やっぱり小ぶりですね。ルアーは？」
「キラクのデュープ３ｇ」
「これって何者ですか？」
「ん、伊賀者だよ。影丸って言うんだよね」
「はいっ！」
「すまん。忘れてくれ。
シルバーサーモンだよ。
いわゆる銀鮭。銀鱈じゃないよ」
「じゃ、サケなんですか？」
「鮭だよ。養殖が簡単らしいよ。
ニジマスのようにと聞いたことがある」

「飯も食ったし。今度はバスの池に行ってみる？」
「あ～いいですね」
「おっ！いいじゃない、こっちは。山ん中の野池みたい」
「そうですね。どんな風に釣ったらいいんですかね？」
「え～このまま行くさ。釣れちゃうんだな。管釣りスプーン。まあ見ててよ」
ピューン。チャポン。「フォ～ル」
「ワン・ツー・スリー」
「ノノー。２．５で反した」
「あ。社長ありがとうございます」
「おっ！見た？今ライン走ったよね」
「はい。見ました」
「あれ！？空振り。気を取り直して、第２投」
ピューン。チャポン。「フォ～ル。今度はリフト＆フォール。ほ～ら釣れた」

「何か小さいですね」
「でも太ってるよ」
「今年の川と同じじゃないですか」
「そりゃそうだよ。小物釣り師だから」
「社長。自慢のミニーマウスにも反応があるんですけど、
バイトには至らないんですよ」
「ほんとだね～ずーっと後ろを付いてくるだけ？」
「ええ。ストーカーみたいです」
「じゃ、またあっちに行くか？人も多いし」

「社長。元アイドルがでかいのを
かけたんで、すくい・ま・し・た・よ」
「あれ！イトウだよ」
「ニン」
「四郎だろう。それは」
「あ。社長ありがとうございます」
「矢嶋君よ～。受付の人呼んで来なよ」
「はい。今行ってきます」

「おめでとうございます。７７ｃｍのイトウです」
「ニン」
「！？…次回無料券を差し上げます。ルアーは何ですか？」
「ゴールドラッシュシェルというアワビ貼りのスプーン２ｇです」
「良かったじゃん。寒いから帰るか？」
「はい。早いですけど、帰りはどっか行きますか？」
「そう。佐野でラーメンを食べたら、山田君？」
「パル」
「そう。アタリ…な訳ね～だろ。終わってるよ」
「うぉっほっほっほっほ。その通り。社長、アウトレットですよ」
「正解」

あとがき
「ん～寒かった」
「はい。凄く」
「ですね」
「山田君なんて、あんなに着てたのに」
「ええ。でも、寒かったですよ」
「あ～それで、アウトレットなわけね。コロンビア」
「はい。そう～ですよ。あのフリースは良かったですよ」
「じゃ、何で買わないの？」
「うぉっほっほっほ。プーですから」
「結局、買い物したのは社長だけでした」
「まあいつものことだよ、矢嶋君。矢嶋君もかなり食いついていたじゃん」
「はい。ちょっと持ち合わせが。次回ヤバイです」
「え～。次回ってあるの？プールの方がね～」
「あれ。社長言っちゃいましたね」
「２人とも言わないだけだろう？」
「ええ」「まあ」
「ソレガシお薦めなんだけど。魚がいっぱい釣れるからかな」
「そうじゃないですかね。親切だし」
「確かに。じゃあ来週も来ちゃう？」
「はい。バス池の方はかなり雰囲気が良かったですから」
「そうだね。ちょっと来週は本格的に道具持ってきちゃう？」
「社長。王道コースでパルも入れますか？」
「いやいや間に合わないから。また今度。メインはアウトレット、押さえがラーメン。で、つなぎが釣り」
「釣りは『つなぎ』ですか？」
「おっ！失敬。メインだよ～。じゃあ、また来週～」