迷いに迷って in 鬼牧川(2009.09.07)
先週は台風の影響で自宅待機でした。ツライ1日でした。
「社長、半端にドレイしてましたか?」
「うぉっほっほっほ。大きなお世話ですよ、山田君」
「もしもし、柳澤です」
「よっ!困ってるね」
「はい、板ばさみです」
「だよな。こっちの川とは金井君の相性が悪いし、行きたいところは濁ってるし。でも、金井君はそこに行きたい。そんな感じかい?」
「はい。その通〜りです」
「そう思って連絡したんだよ。2手に分かれよう。来週は連荘で行けるんだから、明日はその下見だ」
「いいんですか…」
「ぜ〜んぜんOK牧場だよ。後悔すんなよ」
「え、それ社長もですよね」
「確かに。い〜や、明日はいける」
「じゃあ、来週お願いします」
「ぶ・ラジャー」
「…」
本日の登場人物
山田君。「社長、暑いですね。短パン買いました」「似合わないね」 |
矢嶋君。「絶好調じゃん」「はい、でも西牧さんには『マグレ』って言われてます」 |
私。「40アップいけそうですね、社長」「山田君と一緒ってのが心配なんだよね」 |
「あれ!思ったより水が多いし、濁ってない?矢嶋君」
「ほんとですね。自分は土日も来たんですけど、ちょっと様子が違います」
「朝もはよから暗雲立ち込めてるって感じ?」
「社長、朝からそんなネガティブな」
「山田君と一緒だとね、ネガティブにもなるよ」
「いや、釣・り・ま・す・よ!」
「は〜そう願いたいね。矢嶋君、下りる?上がる?」
「上がってから下りました、日曜日は」
「よし、今日は逆。下りて上がる」
「わ・か・り・ま・し・た。はい、矢嶋君用意して」
「あ、はい」
「うぉっほっほっほ。山田君、君がだよ」
「うぉっほっほっほ。こりゃ失礼」
「お!来た」
「いいねえ。サイズは37cm。でも太ってる。 昨日とは違った感じだね」
「はい、パターンが変わりました」
「ルアーは何?」
「はい、社長のお勧め、ノリーズのトレジュ85です。 調子いいです」
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ドカン!
「うぉっ!!来・ま・し・た」
「あ・れっ!曲がっ・て・ま・す・ね。山・田・君!」
「うぉっほっほっほ。獲りました」
「凄く引いてたね。もしかして今季初?」
「はい。40アップ、関東では初です」
「うぉっほっほっほ。う・ら・や・ま・し・い。ルアーは何?」
「ダグワークスのWスイッシャー。良く動きます」
「うぉっほっほっほ。良かったね」
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「やば。アタリは人一倍なのに。さっぱり乗らない」
「そうですね。おかしいですよね。社長だけ、パターンが昨日までって感じです」
「そりゃあ何かい?アタリが多くて魚が小さいってことかい?」
「はい、そうです」
「2人のは違うよね〜。おっ!食った」
「見ちゃいました。完璧でしたね。ばらさないでください」
「うぉっほっほっほ。任せなさい」
「社長、ギャグ飛ばしてる場合じゃないです」
「おぅ。そうであった。おりゃ〜」
「抜いちゃいましたね。39cmです」
「え!39なの。40いかないの?」
「うぉっほっほっほ。残念ですが39です」
「ちなみにルアーは何ですか?」
「これ?これはね、セクシーダイナマイト作。夕焼け番長じゃないよ、夕焼けペンシル」
「社長、夕焼け番長って何ですか?」
「え〜!?あの有名な漫画知らないの?ちょっと古いけど」
「ちょっとって、いつですか?」
「俺が小学4年生のときに、創刊された少年チャンピオンの創世期を支えたマンガだよ」
「…。ベントミノーみたいですね」
「おいおい。それを言うなら矢嶋君。『リビングデッド』って言ってくれよ」
「え!?それは?」
「首藤武蔵さん作のルアーで、プラスチック化されたんだけど、ひっそりとなくなっちゃったんだよ」
「は〜」
「セクシーダイナマイトの加納さんが首藤さんの本を見て、自分なりに改良して売り始めたのがこれだよ」
「は〜」
「バルサなんだけど、飛ぶし良く動くしいいねえ。何と言っても塗りが素敵だよ」
「そういやあ社長も、新宿の街並みとか言って、竿に塗ってましたよね。似たような柄?」
「あ〜あれね。加納さんの方が100倍うまいよ。やっと釣れたし。飯食って寝るか」
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「良く寝たね。1時間」
「はい。日陰は涼しかったです。やっぱり秋ですね」
「よし。時間も時間だから、全開で下りつつ、撃ちながら行くから」
「はい」
「矢嶋君、引っ掛けないでよ」
「あ、はい」
「そういう山・田・君・も・ね!」
「うぉっほっほっほ。了解です」
「よっしゃ〜あそこだけ丹念に攻めて帰ろう」
「反応ないですね」
「来た〜」
「でかそうです」
「いいや。太っているけど、そんなことはない。ほら〜32cmだよ」
「ルアーは?」
「反応ないんで、ボニーのチャートに変えた途端だよ」
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あとがき
「暑かったね、山田君」
「はい、暑かったですね。山田じゃないですけど」
「いいじゃん。山田君で。それより、遂に来たね」
「はい、来・ま・し・た・よ。恩返しが」
「良かったよ、律儀なトンビで。散々ばらしてたから、トンビが逆切れしちゃうかと心配したよ」
「うぉっほっほっほ。ほんとです。今日も見に来てくれてましたよ」
「あ〜いたね。だいぶ成長してたけど。2回まわって帰ってったね」
「はい。来週もここですか?社長」
「いいや。金井君が49を釣ったので、あっち行こう」
「月曜日っすね?」
「いやいや、連荘だよ。俺とミミとヤナギは」
「社長、冷たいじゃないですか。自分も矢嶋君も行けますよ。プーですから」
「自分は完璧なプーではありませんが、行きます」
「あ、そうか。矢・嶋・君・は待機中だっ・た・ね」
「そうだよ。山田君と一緒にしちゃあかわいそうだよ。手に職もあるし」
「自分もありますよ。書道2段」
「うぉっほっほっほ。今は役に立たないけどね。じゃあ、また来週」
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