赤い日なので人が多い in 鬼牧川(2009.07.20)

「いらっしゃい、それがし。今日も終了?」
「こんにちわ。終了じゃないよ。営業がうまくいったので、会社に戻って見積もりマシーンに変身するわけさ」
「あ〜じゃあちょっと戻ってきた感じ?景気」
「そう〜ね。見積もりの依頼が来るようになっただけ、良くなったかも」
「大変だね、所長は」
「はい、大変です」
「もしかして、月曜日?」
「そう。乗れる?」
「山田プータローとでなら、乗れるよ」
「あ〜王子とかよ…しょうがないな。現地に4時でいいの?」
「だね。あとは、矢嶋君、ミミ先輩、フミにレッドキング宇佐美だよ」
「フミね。この時期限定?」
「そうそう。年2回。休みが合わないから仕方ないけどね」

「こんにちわ。須田です」
「見りゃ分かりますよ。山田君」
「月曜日なんですけど、事情があって行けなくなりました」
「ほんとう(うきうき♪)。それは残念だね(うきうき♪)」
「社長、何で嬉しそうなんですか?」
「いやいや、そんなことはないよ(うきうき♪)」
「あ、そうですか。お袋がちょっと具合が良くなくて」
「そりゃいけないね。そういうことは先に言いなよ」
「まあそんなに心配することはないんですけどね」
「こっちのことはご心配なく。山田君が来ない方が、釣りが楽なんで」
「随分じゃないですか!次は行きますよ」
「え、そうなの(しんみり)」
「ソレガシは誰と乗るんですか?」
「ご心配なく。ワザ師の高柳君がいるから」
「わかりました。楽しんできてください」
「うぉっほっほっほっほ。みんなでね。山田君がいないから」

登場人物

レッドキング。「今季初です。同船は」「だね〜。ビッシビシシゴクから」

矢嶋君。「後ろはレッドキングだから、遠慮なしで」「え、え、いいんですか?」

私。「今季初、スイカ売りスタイル」「まさに夏だね」

フミ。「ご無沙汰してます」「お久。旦那何してる?」「その話はあとでゆっくりと…」

ミミ金井。「低迷中?」「はい。船では1ヶ月、魚触ってません」

高柳。「ソレガシを頼むよ」「大丈夫です。任せてください」

ソレガシ。「良かったね、山田君じゃなくて」「まったく」

ピロリロリーン♪
「誰だよ、こんな朝っぱらから。なになに『起きましたか?』
あれ!?今日は釣りだった。完璧に寝坊しちゃったよ」
「もしもし。ゴメン。メールで起きた」
「大丈夫ですよ。でもね、船積んだ車が3台通りました」
「即、行くから。みんなには連絡するよ。先に出せって」

「あれ!?皆いる。ごめん」
「珍しいですね。寝坊なんて」
「毎年1回はやるよね。釣りもスノーボードも」
「早く船降ろしましょうよ」
「いやいや、こっちは3人いるから大丈夫。みんなは行っちゃって。上の方が釣れるよ」
「わかりました。またあとで」

「なんと。ファーストフィッシュはこの男?レッドキング」
「宇佐美さんよう、何cm?」
「だいたい31cmです」
「だいたいって何だよ。そこにメジャーがあるだろ」
「え〜30.5」
「んなわけない!矢嶋君良く見て」
「はい、29です」
「やっぱり。何サバよんでるんだよ。ルアーは何?」
「え〜パーマネントバケーションのヌルディです」
「だからただ巻きだったのね」
「いえいえ違います。首振りで釣りました」
「違うだろ。家政婦はじゃなく俺は見た。潜ってた」
「いえいえ。首を振らせたので、潜ったように見えただけです」
「ほんと。釣れて良かったよ。もう容赦しねえから」

「本来の実力発揮だね、矢嶋君」
「いえ。そんなことは」
「うしろはぬるい奴だから、
ガンガン行った方がいいよ。ルアーは何?」
「はい。ワンダラーとボニーです」

「やっと釣れたよ。ちっちゃいけど、嬉しい。
レッドペッパーの鮎カラーに変えた途端だよ」
「小物釣り師だから、いいんじゃないですか」
「てめ〜レッドキング。スペシューム光線かけるぞ」
「はい。スペルマでなければ」
「いいね。山田君ノリだね。この船はこうじゃなくっちゃ」

「面白い!面白いよ、ミミ〜」
「フミさん、3匹も釣れれば面白いですよね」

「やっと釣れました。36です。急いで戻ります」
「社長!パートナーもようやく釣れました」
「余裕のコメントだね。いつもは文句ばっかり言ってるのに」

「凄いじゃん、3匹も釣れて、ソレガシ」
「はい、船頭が良かったからです。王子とではこうはいきません」
「まったくだね。サイズは?」
「はい、38とあと2匹は小さいの」

「2匹釣れました、いきなり。今日はおかしいですね」
「確かにね。アタリも多いし、らしくないよね」

あとがき
「お疲れ〜。凄かったね、今日は」
「まったく。7人全員釣れるなんて。八郎潟でもないよ」
「おっとソレガシ。それは何年か前の自分のことかい?」
「いいの。触れないで」
「他のみんなはどうだったの?」
「アタリは多いし、出方も凄かったですよ」
「高柳もそうだったんだ。フミは?」
「こっちもそうですよ。でもね、魚はちっちゃいの」
「いいじゃないですか、フミさん釣れたんですから。自分なんかやっとですよ」
「そうだな。ミミも最後の最後だもんな」
「いやいや。これは凄いことだよ。こっちなんかさ、最初に釣ったのはレッドキングで、最後まで釣れなかったのは俺なんだよ」
「アタリもなかったんですか?」
「いやいや。最初に釣った奴がポイントの選択が悪いとかぬかしやがって。操船に全力投入しつつも、全ナメ」
「で?」
「10発はアタリがあったよ。のりゃしない」
「じゃあ、最後の最後で?」
「そうなんだよ、ソレガシ。下りきったところで、ルアーを変えたら途端にバンバンと釣れた」
「まあ、ほとんどガイドみたいだったもんね。ジャングルクルーズまでしてさ」
「そうなんだよ。『バックハンドで投げられるようになった』って言うから、行ったわけさ」
「どうだったの?」
「見ての通り、矢嶋君の独壇場。レッドキングは1投目で杭に引っ掛けた。まあ予想通りだけどね」
「矢嶋君が本気だしたら、後ろは無理だよ」
「いえ。そんなことは」
「本気は出してないよね。まずはレッドキング。『しょうがないな』で登場だよね」
「いえ、そこまでは」
「ガオ、ガオ、ガオ」
「反省中だってよ。もうちょいだね」
「来週はどうなりますかね?」
「う〜んと、俺と矢嶋君に山田プータロー。ミミ先輩はヤナギとかな?」
「はい、それは相談で」
「じゃあまた来週〜」
「ガオ、ガオ〜」


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