恒例、八郎潟遠征(2009.06.15〜17)

「こんにちわ、社長。須田ですが。山田じゃないですから」
「あ〜れ、山田君。何用?」
「何って…ハチローですよ。自分も行きますから」
「全くよ〜。毎年毎年、行くだの行かねえだの。愚図る奴が多くて困るんだよ」
「それは自分ではありませんね」
「ほいほい。矢島兄ぃ〜と3人で8年ぶりに行くわけね」
「そうです。いいじゃないですか。運転は任せてくださいよ」
「まあ期待はしてないけどね」
「もう1台は誰です?」
「車屋トリオ。柳沢君、ミミ先輩に無理やり乱入の藤江」
「うぉっ!ジャーマネも参加ですか」
「参加ったって呼んじゃいないよ。勝手に来るんだよ」
「うぉっほっほっほっほ。ジャーマネとは久々ですよ」
「そりゃそうだよ、今季初だから」
「何時ですか、出発は?」
「ETC割引をフル活用するためには、何が何でも12時前に乗る、高速に」
「え!それは無理ですよ。店終わってからじゃあ」
「なんのなんの南野陽子。秘策がある」
「どんな?」
「聞いて驚かないでよ『都合により早仕舞い』どう?」
「どうって言われても…しょうがないですよね」
「全国の皆さん、すいませ〜ん」

登場人物

金井君。「今年で3回目?」「はい、だいぶ慣れました」

柳澤君。「自分は2回目です」「期待すんなよ」

ジャーマネ。「自分も行きますよ」「いつまでもグズグズしてやがって。毎年じゃねえか」

山田君。「社長、8年ぶりですよ」「あ〜プーのとき以来ね、またプーだし」

矢島兄ぃ〜。「遠征と言えばこの人です」「どうも今季、船は初です」

私。「目標1日1匹」「マジすか!?」「それがコーディネータの宿命だよ」


「料金は1,000円です」
「1,000円だって。ひゃっほひゃっほ。感動的だね」
「社長、本当ですよ。600km近く走って1,000円」
「今回はね〜宿泊代も2,500円だし。だいぶ経費節約できたよ」
「うぉっほっほっほ。じゃあ社長、ごちバトルはゴージャスなディナーで決まりですね」
「ごちバトルって、夕飯勝負かな。しかも鉄人シェフのいるサンルーラルで、本日の勝者を祝うわけだ」
「うぉっほっほっほ。その通り」
「うぉっほっほっほ。ばらしてばっかりの山田君。気をつけなよ、3連敗なんてのを」
「うぉっほっほっほ。釣りますよ。あれ!前にいるのはジャーマネ号じゃないですか?」
「あれ、本当だ。軽で来たよ」

1日目
「おはようございます。やっぱり追いつかれちゃいましたね」
「おはようございます。ジャーマネ」
「何か寒いですね」
「そうなんだよ。予報通りで寒いは、水は多いは、濁ってるわで、大変だね」
「それって、『釣れない』ってことですか?」
「大当たり!先発隊だって、1つ2つでしょ」
「ダメですかね?」
「いや〜回復に向かってれば。水温が上がってるとかさ」
「朝から盛り上がらないですね。折角来たのに」
「そんなことないよ、冷静に分析しただけのことだから」
「で、どっち行きますか?」
「当然、下る。君らには去年譲ったろ。だから、先に行く」
「うえ〜!?」
「今年もご出産です。何と言う鳥かね?」
「うぉっほっほっほ。トンビの恩返しですよ」

矢島兄ぃ〜

「社長、どうですか?」
「やっぱり、ここは釣れるよね。いつも通りだよ。そっちは?」
「全然です」
「そう。予想通り大変だね。ここやっていいよ。まだ出るから」
「え〜いまさらって気がしますけど」
「じゃ、いいよ。やなら俺がやるから」
「やじゃないんですけど〜」
「取り敢えず、やってから対岸行きなよ。こっちは山田君だけだから、釣ってないのは」
「え!?須田っち、釣ってないの?」
「うるさいな〜。みどりマン」
「ノーバイト?」
「うるさいな〜。みどりマン。ばらしだよ」
「何だよ、みどりマンって?」
「いいんだよ、みどりマンで。ジャーマネ改め、みどりマンで」

柳澤

金井

ジャーマネ

「どう?みどりマン」
「みどりマンって、日が出たんで脱ぎましたよ」
「あれっ!みどりマン、Tシャツ何で字がカタカナなの?」
「うるせえな、ノーフィッシュ」
「そっちはどうなのよ?」
「お蔭様で全員釣れました」
「最大は?」
「金井が47cmです」
「あ〜勝者決定だね。兄ぃが46で、俺が44だし、山田君はノーフィッシュだから」
「いや、社長。こ・れ・か・ら・で・す・よ。うぉっほっほっほ」
「頼むよ、本当に。あれだけばらしてんだからさ」
「うぉっほっほっほ。帰りに網買いましょう」
「ダメだよ。網が届かないところで、ばらしちゃうんだから」
「だせえな、須田っち」
「黙れ、みどりマン。これからだつ〜の」

「山田君、ここで最後だから。お願いしますよ。って言っても、俺はいいんだけどね」
「おっ!来た。でかい」
「ばらすなよ」
「大丈夫ですよ。3回も追いアワセしましたから」
「あ〜でかいね。早く取っちゃいなよ」
「わ・か・り・ま・し・た。あっ!」
「あ〜あ、終了。せっかく兄ぃが荷物片付けて、いつでも抜けるようにしておいたのに」
「あはははは。須田さん、敗者決定ですね」
「矢島さん、そんなに笑わないでよ。かなり凹んでるんで」
「やっぱり予想通りだったね、山田君」
「いえ、山田じゃないけど、敗者です。金井君、おめでとう」
「ありがとうございます。須田さん」

2日目
「社長、民宿ってどこですか?」
「あれだよ、山田君」
「あっれっ。でか。綺麗じゃないですか」
「本当だ。廊下が広い。ここで寝られるよ。山田君はここで」
「なんでですか?」
「一人強引追加したでしょ。そのときに『でかいんですよ、1人が』って言ったら、こうなったわけだよ。だから、廊下だよ」
「追加はみどりマンでしょ?」
「いやいや。みどりマンは一応予定に入っていたから。単に連絡がなかっただけだよ、直前まで」
「そうそう。俺はね、話しておいたから。参加すべく、仕事を調整するのが大変だった。で、連絡が遅れちゃったんだよ、須田っち」
「黙れ、みどりマン。まあだTシャツの字カタカナだし」
「いいじゃない。西牧先輩のデザインなんだから」
「なかば強制なんだよね、ジャーマネには。年が1つしか違わないのに下僕状態。ときに、飯はどうだったかな、金井君?」
「あ、良かったです。明日もお願いします」
「だってよ、須田っち」
「黙れ、みどりマン」
「ところで、ルアーは何が良かったかな〜?兄ぃはチャート系のペンシルとドリラー。俺はこの日に備えたチャート軍団。で、静かな奴。勝者の金井君は?」
「自分はダグワークスのチャートペンシルです。藤江さんは何でしたっけ?」
「ダグワークスのチャートポッパーで、ヤナギはまだ買ってないから困ってた」
「探しましたよ、チャートのルアー」
「あれか。旧八郎スペシャルだけど、でかくね?」
「いや、でかかったですけど、まずはチャート。救世主になりましたよ」
「良かったね。ということは、いつも通りだよ。色はチャート暖色系だね、山田君の好きな。しかも、カチャカチャしない奴ってことだ」
「そうですね。釣らないまでもアタリはかなりありましたから」
「金井、それって須田っちのこと?」
「黙れ、みどりマン」
「明日はさらにスローに去年並みの放置プレーで行くから、山田君」
「いや、明日は釣りますよ」
「じゃあ風呂に順をおって。何なら山田君と一緒に入るのもOKだから。男色系だからね」
「社長、2人では狭いですよ。うぉっほっほっほ。じゃあ金井君、一緒に入ろうか」
「…。今忙しいんで。リールのメンテが。社長は次に風呂入りますか?」
「いや、俺は風呂長いから、最後でいいよ」
わいわい、ガヤガヤ、ワイワイ、ガヤガヤ
「あ〜やっぱり風呂はいいね。あれ?全員寝てるし」

「社長、どっちやったらいいですか?」
「当然右側をやる。こっちは釣ってねえ人がいるから」
「あ、そうですか」

矢島兄ぃ〜

「山田君、既に3匹ばらしてるんだけど」
「いやいや、釣りますよ。それより、あのみどりマン。
左側から右側に投げてますよ。しかも釣ってますけど」
こ〜らぁ〜。何やってんだよ。こっちは釣ってねえのがいるんだよ
やべ。見つかちゃった

「お待たせしました、山田君。待望の1匹目。やっと釣れたね」

柳澤

金井

みどりマン

「お疲れ。風も強いし、上がるかい?全員釣れたし」
「え!須田っちも釣れたの?」
「黙れ、みどりマン。邪魔されなければ、もっと釣れた。矢島さんも社長もいっぱい譲ってくれてるのに、その前で邪魔してる奴がいた」
「オレ?」
「そうだよ、おめえだよ」
「今日の勝者は誰?」
「金井さんです。47cm」
「え!ということは、またしても敗者は41cmの山田君。おめでとうございます」
「金井君、良かったね。また鉄人コース?」
「いえ、今日は中華で」
「いいんだよ、遠慮しなくても」
「いえ、大丈夫です」
「本日のお勧めルアーは何かな?山田君」
「山田じゃないですけど、ダグワークスのチャートスイッシャーの首振りです。矢島さんは?」
「社長に貸してもらったザラゴッサJr.チャート塗り替えバージョン。他はレッドペッパーのヒカリモノ」
「俺はよう、そのザラゴッサJr.いきなり5本だよ。ヤナギは?」
「いろいろ使ってました。で、ジャイアントDOGXも入ってます」
「みどりマンはどうなんだよ?」
「はい、レッドペッパーの金黒です。しかもトリプルフックなんで奥に投げられず、手前で」
「手前じゃないだろ。先頭へロングキャストでロングステイじゃねえのか?」
「…まあそんな感じですかね。でも、最大は金井ですから」
「自分は自作のチャートとんぼを放置して、47でした」
「いやあタメになったね、山田君。明日のためのその3だよ」
「もっと釣りますよ、もっともでかいのも釣りますよ。昼間、社長が陸っぱりしているときに話しかけられましたよ」
「あ〜船2艘積んだ人」
「そうですそうです。ワームで丹念に狙ってたときですよ」
「釣具屋さんだってね、あの人。BPの松井さんと仲良しの人だよ」
「だいぶ厳しかったみたいですよ」
「そうなんだ。だから、『明日ここでやっていいか』って聞いてたんだね」
「『ダメ』って言ったんしょ、社長」
「言うわけねえだろ、みどりマン。おめえじゃねえんだから。『右側の方が釣れるから。風が吹くまでやった方がいいですよ』って言っといたよ」
「明日はどうします?社長」
「全員釣れたから、明日は初日のところをみどりマンに譲るよ」
「そうですか、すいませんね。この2人の後ろじゃあ、投げるとこないんですよ」
「そんなわけね!みどりマンじゃないから、あの2人は。仮にポイントが同じでも2回3回投げればいいじゃん。俺はそれで釣ったよ」
「はあ〜。やってみます」
「やってみますじゃなくて、やれ!」

3日目
「いやあ、飯くい過ぎだね。腹パンパン」
「チャーハンとラーメンなんて食ってるからですよ。若者でもないのに」
「うるせえな、みどりマン。気力体力なら負けてないけど」
「確かに」
「美味かったね。はじめは食べないと思ったんだけど、ついつい食べちゃったよ」
「明日の予定なんですけど」
「うるせえな、みどりマン。さっき言ったろ。やっていいから」
「そうですか。じゃあ、風呂は昨日の順番で」
「じゃあそれまでテレビでも見てるよ。久々に何でも鑑定団」
わいわい、ガヤガヤ、ワイワイ、ガヤガヤ
「あ〜やっぱり風呂はいいね。あれ?また全員寝てるし」

金井

柳澤

みどりマン

山田君

矢島兄ぃ〜

「う〜寒かった。バッシャバッシャだよ、向こうは」
「全然ダメですか?」
「それがね、山田君のだけ出るんだよ」
「こっちは良かったですよ」
「だろうな〜。風裏だし」
「釣れたんですか?」
「あ〜山田君だけ。しかも2匹」
「社長と矢島さんは釣れてないの?」
「そう。ばらしただけ。寒くてやってられないから、逃げてきた」
「じゃあ、ここやってください。まだ出ると思うんで」
「そうは思わないけど。やる」

あとがき
「社長、対岸に着いたらベタなぎなんですけど」
「見てたよ。突然だよね。晴れるは風が止むわで、今日は後手後手だね」
「そうですね、タイミングが悪かったですね」
「まあ、それもみどりマンとの約束だから。俺は守るから。納期は守ったことないけど」
「おかげでいっぱい釣れました」
「またわがまま言って、びゅんびゅん投げてたんじゃないの?」
「ちょっと」
「あんなこと言ってるで、金井君?」
「いいんじゃないですか。もう終わったことだし」
「こっちはよう。山田君が終始ゴキゲンで、しゃべりまくりで、下クチビルがこんなに腫れちゃったよ」

「いや、社長。しゃべったからじゃないです。日・焼・け・ですよ!」
「日焼けって。下唇だけ焼ける奴なんてのは見たことも聞いたこともないよ」
「うぉっほっほっほっほ。左耳だけでかい人に言われたくあ・り・ま・せ・ん・よ」
「いやあ面目ない。毎年、ミミでかくなっちゃうんだよ。今年は特に左が」
「みんな焼けてますよ。自分は弱いんで、日焼け止めをたっぷり塗りましたから」
「やってました、矢島さんは。べたべた塗ってました」
「さて、今回もいろいろあったものの、無事終了。で、どうかね、今回は?」
「はい、楽しかったですよ」
「あれ!?それだけ、山田君」
「あんまりしゃべるとクチビルが痛いん・で・す・よ」
「うぉっほっほっほっほ。こっち向かないでくれよ。可笑しくってしょうがない。そうそう本日の勝者は誰かな?」
「あ、自分です。47cmです」
「なに〜!みどりマンなの?何か悪さしてない」
「いえ、社長。何もしてませんよ。ちょっと遠くに投げただけです」
「まあいいよ。敗者は山田君だから。3連敗ね」
「また!」
「黙れ、みどりマン。帰りのコンビニでアイスのみ奢るから。それで終わり」
「そんなセコイこと言うなよ、須田っち。社長、飯は?」
「食いたくない」
「今はそうですよね」
「しょうがねえなあ。一応決まりだから。国見で」
「国見?仙台の先ですよ」
「だよ。そこまで行けば、腹減るだろ」
「はい、分かりました」
「結局終わってみれば、いつも通りで。というか、去年より釣れた?」
「はい、自分は去年より釣れました。しかも2勝」
「聞いた、山田君?」
「聞きましたよ。痛っ!」
「先週までの寒気と雨からちょうど回復に向かうところに、俺たちが来たってな感じじゃねえ?」
「まさに。小さいのがいないのが心配ですね」
「だよね、相当捕ってるって感じじゃない。スクールバスがいない」
「それにしても、チャートの威力は凄いです」
「だね。マッディウォーターには暖色系だよ、のう山田君」
「山田じゃないですけど、チャートですよ。でも日が出たらヒカリモノですか。痛たたたた」
「だせ〜の。少しは参考になりましたか〜また来週」

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