「桜咲く」 今頃? in 猛九池(2009.06.01)

「もしもし、金井です。お疲れ様です。月曜日なんですけど、どうしますか?」
「よっ!お疲れ。雨が多いからね、週末に。この時期恒例の小鮒川かい?」
「そうですね。小鮒、タナゴ、猛九コースですか?」
「いやいや。それじゃあドライブになっちゃうから。猛九でいいだろ」
「はい。メンバーは?」
「不動だよ。屈辱の4連休男、派遣切り男と小物釣り師に金井君だよ」
「あっはっはっはっは。じゃあ、自分が4連休の須田さんをお迎えですか?」
「アタリ。寝てばっかだから。飽きるよ」
「大丈夫です。寝せませんから」
「あ、そう。じゃ頼むよ。俺は矢嶋君と現地に4時で」
「お願いします」

本日の登場人物

金井君。「このところ低迷中。今日は雪辱なるか?」「厳しいですね」

山田君。「ず〜っと低迷中」「いや。今日は釣りますよ」

矢嶋君。「『苦節3年。結果はいつ出るのか?』と言っても、過去2年は1、2回の参加なので、実質今年からフル参戦」「はい、頑張ります」

私。「魚は釣れても、相変わらずの大きさ。40台はいつになるのか…」「来月ですよね、53」「それは年だよ」「うぉっほっほっほっほ。ありがとうございます」

「山田君〜!金井君の倍だね、体」
「いえ、山田じゃないですから。確かに倍くらいありますかね」
「ひょっとして、ブーデー?」
「うぉっほっほっほっほ。違いますよ。鍛え上げたボディですよ」
「うぉっほっほっほっほ。ステロイド?」
「いえ。それは手に入りませんから。自然のままで」

「矢嶋君、俺は飯にするから、この良さ気なところ全部撃ちゃっていいよ」
「はい、わかりました」

「いいとこいったね、矢嶋君。
風で流されたから、バックするけど気にしないでね」
どか〜ん!
「出た。でか。ばらさないでよ」
「あ、はい」
「50はあるんじゃない。よいっしょ。もう大丈夫。獲ったから」
「あれ!?」
「残念。メチャメチャ太った46。桜が咲いたね、矢嶋君」
「はい!ありがとうございます。ウキウキ」
「ちなみにルアーはなあに?」
「オーバーザムーンの新型ダンサーです」
「じゃかじゃかさせて、どか〜んって出たとこまで全部見ちゃったよ」
「狙いとは違うところに行っちゃったんですけど、
やる気満々の奴で良かったです」

あとがき
「よう、山田君。凄く楽しそうに見えたんだけど」
「いえ、山田じゃないですから。金井君とトークが弾んじゃって楽しかったですよ。おかげでノーバイトでしたよ」
「おかげって。ノーバイトは須田さんだけだよ。のう、矢嶋君」
「あ、はい。自分は2発。金井さんはどうだったんですか?」
「5発。うち1発は雷魚でやばかった」
「また?ルアーに穴開かなかった?」
「ええ。すんでのところでかわしました。社長は?」
「俺も5発。45、6のをかけたんだけど、ばれちゃった」
「凄く引いてましたよね?」
「いやいや、矢嶋君。言っちゃえよ、山田君に。『え!?ノーバイトって』」
「いえ」
「矢嶋君、2回あたって、どうだったんだい?」
「はい。1回は全くのらずで。そのあとは46です」
「まじですか?社長〜」
「うむ。遅まきながら、桜が咲いたんだな、今頃。しかもやたら太った50と見まがう46だよ、山田君」
「いえ。ヤ・マ・ダじゃないですから。須田です。聞いた金井君?」
「はい。めでたいですね。良かったじゃん、矢嶋君」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあ、矢嶋君。飯は何がいい?マック、コンビニ?」
「山田君。何せこいこと言ってるの。矢嶋君、ゴージャスな奴言った方がいいよ」
「いえ、自分は何でも」
「そうかい。矢嶋君らしいね、遠慮深くて。釣りもそうだよね。誰かみたいに後ろから投げてきたり、アタリがなくても文句言わないし。ねえ、山田君!」
「山田君って評判悪いですね。うぉっほっほっほ」
「うぉっほっほっほ。君だよそれは。ときに何でノーバイト?」
「何でって自分が聞きたいですよ。金井君よりも奥へ奥へ入れたのに」
「『奥に入れればいいってわけじゃあない』って言ってたじゃん、自分で」
「ええ。入り口位が気持ちいいんですよ。何言わせるんですか、社長」
「何って何だよ。矢嶋君もね、『あそこいって』って言うと、ここ一番で引っ掛けちゃう。普段は上手いのにね」
「それは社長の操船が怪しいですね。投げた瞬間、何かしてません?」
「あ〜山田君のときはやってるよ。なあ、金井君」
「はい、自分もやってます」
「あれ!?社長、今週は矢嶋君にトンビの恩返しがあったんで、来週は自分ですよ」
「あ、そう。来週は鬼牧川?」
「どうなの、金井君?」 「雨次第ですか。ヤナギも来ますから」
「ということは、俺と山田君と矢嶋君だ。恩返しは誰にあるのかな?」
「それは自分です。社長はツチノコとか言ってましたから、まずありません」

「そうそう、山田君。飯も終わったことだし、クリスマスプレゼントをあげるよ」
「え。いつのクリスマスですか?」
「いいじゃない、まあ。結構うけると思うよ」
「あ〜そうですか、薄っペラですね」
「まあまあそう言わず。早く見てよ」
ガサガサ。
「うぉっほっほっほっほっほっほっほっほっほ。はい、金井君」
「あっはっはっはっはっはっは。はい、矢嶋君」
「がはははははは。いいですね」

「なあ〜うけたでしょ。こんなシーンはなかなかないからね」
「いいなあ、須田さん。自分もやりたいです」
「残念だね、金井君。こういうことは日頃の行いだから」
「いや。違うと思うけどね。たまたまさ、100円ショップで買った小粋な写真立てがあったんで、作ってみたんだよ」
「社長、ありがとうございます。これはいいですよ。家族に見せちゃいますよ」
「家族じゃないだろ。もっと若い色っぽいコじゃねえの?」
「あれ!?また呼んだんですね」
「金井君、呼んでないし、行ってもいないから。見せるのは家族だから」
「だそうです。来週をお楽しみに〜」

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