雨が降ったので in タナゴ川(2009.05.25)

ピロリロリーン。
「おっ!矢嶋君からメールだ。なになに」
雨ですけど、大丈夫ですかね?鬼牧川。
雨は予定通り。雨男だからね。
「もしもし〜山田君?雨だけど予定通りだから」
「いや、山田じゃないです。須田です。わ・か・り・ま・し・た。時間厳守で伺います」

ピロリロリーン。
「今度は金井君だ。ナニぃ〜!?」
雨なので、タナゴ川にしませんか?
急だね。でもOK牧場。
「もしも〜し、矢嶋君。変更。雨なのでタナゴ川になったから。朝、早いよ」
「はい。大丈夫です。お待ちしてます」
「もしも〜し、山田君。変更。雨なのでタナゴ川になったから、迎えに行きますよ」
「いや、社長。山田じゃないですけど、お迎え、よろしくお願いします」

「あれ!?電話だ。金井君だよ。こんな時間に。どうしたい?」
「はい。今、タナゴ川にいるんですけど、凄い流れです」
「え!もう着いてるの?」
「ええ。これから鬼牧川に移動しようと思うんですけど」
「え〜、これから。半分位来たんだけど…」
「こっちでは釣りにならないと思います」
「それじゃあ仕方ない。そっち行くよ」

本日の登場人物

金井君。「今季も好調な滑り出し…だね?」「ええ。そこそこで」

柳澤君。「絶好調?」「はい」

山田君。「いや、山田じゃないです。須田です」

矢嶋君。「先週はお休みで、今日に賭けてる?」「はい。いつもです」

私。「いまいちサイズ伸びずで、40アップなし」「いいんじゃないすか、これからですよ」

「いや〜早くも疲れちゃったね。川濁ちゃってるし…モグモグ」
「もう食べてるんですか?でも、これならなんとかいけるんじゃないですか」
「まあね。大して水量も増えてないし。どっちに行ったらいい?」
「社長達は上に行ってください。自分とヤナギは下りますから」
「あれ!?いいの?釣っちゃうよ」
「どうぞ、釣ってください。こっちはもっと大きいの釣りますから」

「おっ!出ました。のりました。あれ!?ばれました」
「何やってんの?山田君。座布団全部取るよ」
「いや、山田じゃないですから。でも幸先いいですね」
「じゃさ〜あそこの木まで全開で行くから」
「わ・か・り・ま・し・た。うぉっほっほっほっほ。矢嶋君、全開ね!」
「うぉっほっほっほっほ。矢嶋君、全開ね」
「社長。マネはいいですから」

「おっ!出ました。あれ!?」
「何やってんの?山田君。びっくりアワセじゃん」
「いや、面目ない。ついついアワセちゃいました」

「静かだね〜歌っちゃう?静かな湖畔の森の陰から♪はいっ!」
「静かな湖畔の森の陰から♪はいっ」
「…」
「あれ!?何でノッテこないの、矢嶋君」
「…」
「羽鳥さ〜ん♪でも投げてみよう。インナーハンドプラスチック版。おっ!来たよ、山田君。絶妙のタイミングだろ?」
「そうですね。35cmです。歌わなきゃダメなんだよ、矢嶋君。さっきも社長と俺で輪唱したら、釣れたじゃない」
「でも、須田さんはまだですよね」
「おっ!出た。あれ!?また、やっちゃいました…」
「はいはい山田君。またびっくりアワセ。矢嶋君、悪い見本の典型だから」
「あ、はい。あっ!あ〜やっちゃいました。自分も」
「何だよ、矢嶋君もかよ」
「うぉっほっほっほっほ。移りましたね。おっ!またまた、やっちゃいました…」
「本日終了〜だろ」

「社長、あの変な泳ぎ方をしている生き物は何ですかね?」
「あっ、幻のツチノコだよ」
「うぉっほっほっほっほ。そんなはずはありません。
鳥っぽくないですか?」
「あ〜やたらカラスがいるから、カラスのヒナ?」
「いや、茶色くないですか?」
「あ、トンビの子供か?」
「あ、そうですよ。カラスに襲われたんでしょう」
「だな。パドルで救出作戦開始」
「やっぱりそうでしたね。どうしたらいいですか?」
「まず、水気を取ってあげよう。で、そっとかえす」
「すっかり、くつろいでいるんですけど…」
「しばらくほっておくか」

「社長。こいつ、くつろぎ過ぎなんですけど。見てくださいよ」
「いい絵だね。野生の鳥なのに。山田君、親鳥と勘違いしている」
「いえ、山田でもなければ、親鳥でもありません」
「凄いな。腕にまで乗っちゃって。鷹匠みたいじゃん」
「おっ!社長、今度は完璧です。
でかい…けどバスじゃないみたい。あ〜外れた」
「草魚だろ、それは。草の横でパクパクやってたもん。
朝からず〜っとチャートのルアーばっかり投げってからだよ。
一回も取り替えないし」
「いや、調子がいいんで。こればっかりですよ。
うぉっほっほっほ」
「何言ってんの。矢嶋君を見なよ。20個は使ってるよ」
「うぉっほっほっほ。替え過ぎだよ、矢嶋君」
「ええ。自分はいろんなの使いたいんで」
「なあ〜普通だろ、それが。あ!あそうか。
山田君は普通じゃないからね〜。
さっきのエロトークの端々からも伺えるよね〜」
「いえ、社長。自分が振ったんじゃないですから、
エロトークは。社長ですから」
「確かに振ったのはオレだ。
ノッテきて過激なトークにしたのは山田君だよ」
「矢嶋君、社長の本性が見えた気がするでしょ?」
「おいおい。本性って何だよ。俺はいつも通りじゃん。
だいたいエロトークも俺のは話だけ。山田君のは実話じゃん」
「え〜ま〜それは。そうですね。
ソレガシほどではないですが」

あとがき
「お疲れ〜。そっちはどうだったのよ、金井君?」
「お疲れ様です。無です。アタリは2回ずつありましたけど」
「そりゃあ残念だったね。こっちの2人はびっくりアワセばっかりだったよ」
「こっちも似たようなもんです。今日の勝者は社長ですか」
「そう、今季2勝目。レベルが低い戦いだからね。そういうときは強いんだよ。何と言っても小物釣り師だからさ」
「何かとっても楽しそうだったですね?」
「そうさ〜。皆で来ると楽しいことばっかりだよ…ってなことがあってさ」
「あそうですか。それは楽しいですね」
「だろ。魚は1匹しか釣れてないのに。ねえ、山田君」
「いや、山田じゃないです。須田です。しかしあのトンビも最後はあっさり飛んでちゃって、さみしくありませんか?」
「確かに。命の恩人の山田君に何の恩返しもなく」
「いえ。ありましたよ。恩返しではなく、フン返しが…。膝の上でくつろいでるなと思ってら、やられちゃいましたよ。しかも股間に」
「そりゃ、めでたい。挨拶代わりだろ。きっと来週はいいことあるよ」
「そうですかね。あんな死にそうだったのが、膝に乗ったり、社長の背中や頭にまで乗ってましたよね」
「そうそう。あれは飛ぶ前の予行練習みたいなもんじゃない。だんだん高いところに移動して。でも、爪が痛いんだよね」
「はい。猛禽類ですから。自分なんか腕が傷だらけですよ」
「うぉっほっほっほ。いいんじゃない」
「いや、マネはいいですから。やっぱり来週もここですか。恩返しをして貰わないと」
「うぉっほっほっほ。週末は雨だから、それ次第だよ。なあ、金井君」
「はい、来週はヤナギ来ないの?」
「あ〜自分は社員旅行なんで。その次で」
「なんだよ、ヤナギ。一人になっちゃうよ」
「うぉっほっほっほ、金井君。俺と矢嶋君も来るから一人じゃないよ」
「えっ!ということは、自分が須田さんを迎えに行くんですか?」
「うぉっほっほっほ。そりゃあいいね」
「やめとけ、金井君。いつも寝てるから。一人と変わらないよ」
「うぉっほっほっほ。ヒドイですね。でもその通り」
「来週は、雨次第ということで、お楽しみに〜」


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