マシンガン・イシヤーノ in 下瀬川(2008.10.24)

「おはようございます。中止かと思いました」
「何で?雨だから?おはよう。イシヤーノ君」
「はい。凄い降りましたから」
「そうなんだ。ゆんべは君に備えて早寝したからね。全然知らなかったよ」
「なんでですか?」
「体調管理。万全の体調でいかないと全部君に撃たれる」
「そんなことないですよ〜」
「じゃあ行くか」

「そこ出なかったの?」
「はい。出たことないんですよね」
「そんなはずはない。俺がやってみる」
ぴよよ〜ん。ポチャン。クイ。どば〜ん。
「ほらね」
ルアーはオリジナルフィーLP。
魚は39cm。

「こっちやったの?」
「いいえ。やってません。出たことないですから」
「そんなわけない。俺がやってみる」
シュッ。クイクイ。がば。「あ、出た。のらない。
もう一回出て」クイックイックイ。ど〜ん。
「ほら、いたじゃ〜ん。
びっくりアワセしないの見た?偉いだろう?」
「ぜ〜んぶ見ちゃいましたよ」
ルアーはボニー95。魚は34cm。

イシヤーノ君です。
火がついたのか、攻める攻める。
「本気だすなよ」
「…」

「雨ひどいから、あの木の下に避難」
「え〜!」
「『え〜!』じゃなくって避難。水汲み出して」

「このルアー、凄い首振るんですよ」
「君、今頃気が付いたの?
稲見さんのルアーだよ。当たり前じゃん」
「はい、今頃です」
「ただ巻きしかしてないから、そのザマなんだよ」
「ただ巻きは否定ですか?」
「うんにゃ!は水前寺。ただ巻きはOK。
全然否定しない。むしろ推奨する」
「じゃ、なんでですか?」
「まずは、どんな風に動くのかな?と作者の意図を察しろよ。
それから巻いてくりゃあいいじゃん。
それからでも遅くはないだろう」
「まあ、そうですね」
ルアーはパラノイアのWスイッシャー。魚は19cm。

シュッ。シュッ。
「あのさ〜。無口でビンビンいってるけど、
もしかして実績高いの?」
「…」
「なんだよ〜。口も聞かずにただ頷くだけとは、
よほどのところだな」
「…。よっしゃあ〜!」
「なるほどね〜。ここは俺も散々撃ってきたけど
釣ったことは一度もない」
「まじですか?攻め方の違いですかね〜。
ただ巻きの方がいいとか」
「そんなことは俺もやったよ。あっ!スピードね。
君、気持ち早めだもんね。着水ポーズなし」
ルアーはジッターバグのジョイント。魚は30cm。

あとがき
「結構やっちゃったね。俺はこれから仕事なんだけど」
「すいません。先に釣られちゃったんで、熱くなっちゃいました。少し」
「少しじゃないでしょう。かなりじゃないの。いつもあんななの?」
「あんな感じです。終わってみれば2匹ずつ釣れて。アタリもそこそこあったし。楽しかったですよ」
「だね〜。じゃなきゃあ、あの雨の中ここまでやらないよ。でもさ〜もう一緒に来ない」
「何でですか?いいじゃないですか。またお願いしますよ」
「やだよ。上手過ぎるんだもん。君は」
「まあまあそう言わず。いろいろ分かって来ましたし」
「だろう。違う人と行くと、見えてくるものがあるんだよ。場所、釣り方とかさ。でも、一番の発見はその人の人間性だよ」
「じゃあ、僕はダメってことですか?」
「うんにゃ!は水前寺」
「それ何ですか?」
「知らないの?清子さん?」
「名前ですか?じゃあ名字が水前寺?」
「そうだよ。別に寺じゃないよ」
「え!寺って?」
「寺と言えば寺だよ。例えば、高野山(さん)薬師寺」
「はぁ…で誰なんですか、その人は?」
「自分で調べろよ」
「じゃ、またお願いします」
「たぶん行かないと思うけど、OッK牧場〜」


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