仕方なしに猛九池(2008.07.28)

「あ、西牧です。月曜日は行きますよ〜!」
「え〜え〜。じゃあ、お二人でどうぞ」
「あれ。随分トゲがありますね」
「そりゃあそうだよ。恋路の邪魔をする奴は犬に蹴られて死んじゃうんだよ」
「それは馬だと思うんですけど。ミミもいることだし、行きましょう」
「左様ですか。で、どちらに?」
「僕的にはどこでも」
「川は微妙なんだけど」
「じゃあ現地に4時で」
「お〜い、こら待て。あ〜あ、切られちゃった」
「もしもし、金井です。月曜日は川に行くと聞きましたが、久々なんで楽しみです」
「と勝手に決めてた。『現地に4時』だって言ってから、見計らって来るか、旦那号と一緒に行ってもいいよ」
「見計らって来ますので、宜しくお願いします」
「OッK牧場〜」

「まだ暗いね。あれ!?何じゃこれ」
「死にますね」
「もしも〜し、旦那ですか」
「おはようございます。どうしたんですか?」
「帰るから」
「えっ!そりゃまたなぜに?」
「遭難するよ」
「近くにいますから、見に行きます」
「どう?」
「猛九池にでも行きましょう」
「帰んないの?」
「はい」

「50をかけたのはこっち側ですか?」
「そんなことは教えられない」
「あ、こっち側ですね。どう見ても釣れそうです」
「じゃあ、俺は反対側行くから。な〜ミミ」
「やりましたね、社長」
「ウキウキワクワク」

「社長、釣れました。35cm」
「ルアーはもしかしてトンボ?」
「はい。教えてもらった通りに」

偶然居合わせた支部長と、
トワエモアの歌で御馴染みの『ソ〜ラよ〜♪』
で始まる漢字が同じ空さん。
隣は、釣れないコンビの俺とミミ。

ラブラブ1号。

あとがき
「お疲れ様でした。自分はノーバイトでした」
「似たようなもんだよ。POPXでテールをかじられたアタリが4回のみだから」
「残念でしたね。僕は釣りました。社長の言った通りでした」
「言った通り…じゃないだろう。攻める側が違うじゃん」
「ええ。どうもこっちじゃないなと気付いて、移動したら釣れました。しかも、1匹目にかけたのがでかかったです」
「場所は?」
「あそこです」
「は〜。じゃあ、同じだね。たぶん50だね。残念でした。もう5時も過ぎたし、着替えて帰るか」
「そうですね」
「見ろよ、ミミ。旦那、汗拭いてもらってるよ。俺も裸で待ってようかな?」
「社長、早く着替えないと風邪引きますよ」
「やっぱり。しかし、しぶといね、あの男は」
「ええ。西牧さんは、しぶとくってネチッコイんですよ」
「あっちの方もそうなんかね?」
「いえ、自分には分かりません。藤江さんに聞いてください」
「よし、来週聞いてみよう。お楽しみに〜」


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