陰謀はやめてね in 鬼牧川&小鮒川(2008.06.02)

「おはようございます」
「やあ、ごくろうさんです。こう雨続きじゃ、参ったね」
「ええ。週一回ですよ。全然進みません」
「まあ梅雨とはいえ、弱ったね。取り敢えず、お茶でもどう?」
「ありがとうございます」グビグビ、ポリポリ、バキバキ、ゴキュゴキュ。
「ところで、ムニュムニュ。月曜はムニュムニュ」
「はい〜!?食べてから言えよ」
「改めまして、月曜はどうしますか?」
「鬼牧川がいけそうなんだよ」
「じゃ、そこ行きますか。4時集合ってことで」

「部長、まだ1匹も釣ってない人が上か下の選択権ありだよ」
「う〜ん、う〜ん、う〜ん。上」
「決まり」
「あ、待ってください。やっぱり下で」

「部長見ろよ。上に行った旦那、50だってよ」
「…」
「写メールに返事するか」
「どのような?」
「寝ます」

「部長、頼むよ。イバラに突っ込むのやめてよ」
「すんません。引っ掛けちゃいました」
「まだここかよ。早く行かないと旦那がじれるよ」

「どうですか〜?」
「無視」
「あれ。すねてます?」
「うるせえなあ、この馬鹿ツキ野郎」
「言いますね。どうします?これから」
「俺的には帰りでもいいけど」
「まあまあ、そんなこと言わず、小鮒川にでも行きますか」
「これから…?2人はどうなのよ?」
「行きますか」

ノッテる男は違います。
偶然居合わせたトーメンターの横で45。
「今のご気分は?」
「さ・い・こ・うです」

相変わらず、風びゅんびゅん。
「部長、船横向いてるんだけど」
「はい、これがなかなか…」
「んじゃ、変わるよ。後ろでお好きなよう〜にやってくれ」

遂にこの日が来ました。待望の初バスです。部長です。
「サイズは?」
「ナイスバディの33で、井野君に貰った金ヤンマで釣りました」

この紙袋はゴミではありません。
何を隠そうタックルボックスを家に忘れました。
だいぶ前に一本さんで買ったルアーが車の中に放置してあり、
本日のメインルアーと相成りました。
「皆さん、ご不要なルアーはありませんか?いくらでも引き取りますよ」
「どうしました?」
「あ、旦那さん。実はですね、入れ物を家に忘れまして」
「タックルボックスですか?」
「はい」
「また、ですか。しょうがないな〜。じゃあテスト中のルアーを貸しますよ」
「悪いね。いいの?」
「ええ、羽モノ以外は、イマイチなんで」
「やっぱりオチがあるのね、流石」

あとがき
「社長、ルアーどうでした?」
「メインルアーはさ〜、4つともトリプルフックだから、まいったよ。引っかかってばっか」
「いえいえ、それではなく、僕のルアーです」
「あ〜惜しいね」
「やっぱり。じゃあ羽以外はあげますよ」
「すまんね。ペンシルでは1回出たよ。ちなみに全部でアタリは5回」
「で?」
「はい、敗者決定」
「あ、じゃあミミも一緒です。ミミもアタリ5回でノーフィッシュ。仲良く敗者です」
「なんか先週の陰謀以来、バイオリズムが狂ってきた」
「いえいえ、そんなことはありません。明日は塗りに行きますから。早起きして待っててください」
「わ・か・り・ま・し・た。また来シュ」


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