暴風雨かも? in さぼり川(2008.05.19)

「もしもし、あ、西牧です。月曜日はどうしましょう?」
「『どうしましょう?』って、雨風強くじゃないの?」
「午前中は大丈夫でしょう」
「そうなんだ。場所は?」
「お任せします」
「え〜。ミミの希望はないの?」
「特に」
「じゃあ、朝決めるから早めに来てね」
「分かりました〜」

朝のコンビニで協議の結果、
さぼり川にやってきました。
「釣れそうですね」
「え〜!?こんなに濁ってるじゃん。風は穏やかだけど」
と、こんなやりとりをしながら30分。やる男ミミに43cm。
「でか。太い。ルアーは何?」
「スーパーベンザです。ここ結構効くんですよね」
「持ってねえし…」

望んで最後尾の私には、秘策があります。
それはさておき、「後ろはいいねえ、楽で」と言いつつ
ミミが譲ってくれた穴にキャスト。
「あ、何かいる!」クイックイッ。ガバッ〜。
「来たあ。菊元先生ばりのビッグバイト〜」
「でかいですね。え!抜いちゃうんですか?」
「シュワッチ!どう?」
「47ありますよ」
「悪いね〜、ミミ。穴貰っちゃって。ミロのスイッシャーは釣れるんだよね」
「いえ、45LL向きの穴だったんで。釣れて良かったですね」

「社長、その穴もどうぞ」
「よっしゃ、任せなよ」
「あ、何かいる!」クイックイッ。ガバッ〜。
「来たあ。今度も菊元先生ばりのビッグバイト〜。流石、ダグワークスのタランチュラ〜」
「いえ、それはたぶんカエルです」
「え〜!?マジでぇ」
「ほら、やっぱり」
「ほんとだ、腹出してるよ。気持ち悪い〜。どうすんだよ、これ」
「しょうがないですね、竿貸してください。寄せますから」
グリグリグリ。
「まずは、金井君の上にカエルを乗せて」
「なあ〜んでですか?」
カエルがジタバタジタバタ。
「あっ!外れた。社長、勝手に外れて逃げて行きましたよ」
「良かった。バーブレスで」

単独ノーバイトで蚊帳の外だった旦那。
この日はキャスト精度が悪く、ひっかけてばっかり。
「調子悪そうだね。風も強くなってきたから、帰る?」
「いやだ。これから上る」
その後、風が強くなり、白波も立ち始め、
「あ〜あ、さっぱりだね」
「自分はさっき拾ったメガバスのミノーを投げてます。釣れそうです」
「そうだ、秘策開始」。 ガサガサ、ゴソゴソ。
「よし。できた」ビュ〜ン。
「社長、それ何ですか?」
「ワーム」
「そのスピニングタックルはどこに?」
「凄いだろ。パックロッドだから、合羽バッグに隠していた。おっおっ、来た〜」ピョン。
「あ〜あ、ばれちゃった。バーブレスだからね。竿も柔らかすぎたし」
「勝手に後ろで騒いでいてください。おっおっ、のった」

ノーバイト旦那にも遂に来ました。しかも45。
「でかいね?ルアーはなあに?」
「テスト中の奴です」
「あ〜あ、自分のだけスペシャルね」

あとがき
「しぶとかったね〜旦那」
「ええ。2人には結構アタリがあったんで、帰るつもりはありませんでした」
「終わってみれば、ワンバイト。そこで、びっくりアワセをしないところが、しぶとい」
「ええ。まあ」
「こっち来て良かったね、ミミ」
「はい。アタリは多かったし、楽しかったです」
「今日は投げましたね?ハイシーズン並みに」
「確かに。その割にはひっかけてばっかで」
「いえいえ。それは社長じゃないですか?」
「そう言えば、いつもの社長なら簡単に外すのに、今日は苦戦してましたね」
「そうなんだよ。竿が柔らかくなったんで、慣れてないんだよ、まだ。キャスティングは狙いやすくなった」
「その反面、ひっかかるわけですか?」
「いや、席が変わったせいでもある」
「『後ろの席がいい』って言ったのは、社長です」
「すいません。ちょっといたずらしたかったんで」
「あ〜あ、パックロッドですか」
「受けるだろ?いきなり出すと。どこにあったの?って」
「別に」
「さようですか」
「来週もここですか?」
「たぶん。それも雨次第。これから凄いらしいから」
「藤江は明日来ますかね?」
「そんな馬鹿チンじゃねえだろう。川だよ。遭難しに来るようなもんだよ」
「どうですかね、藤江さんですよ…」
「さあて帰るか。飯はミミ先輩に決定。43を釣ったにもかかわらず最下位。お気の毒〜」
「普通じゃあ、ありえないですよね〜」
「だね。じゃあまた来週〜」


戻る

Copyright (c) 2008 WATANABE COMPANY. All rights reserved.
inserted by FC2 system