また、ここですか in 鬼牧川(2008.05.05)

「あ、金井です。5日高柳さんも行けるそうです」
「いいねいいね。人は多い方がいいよ。うちに来てね」
「分かりました。場所はどこですか?」
「ナイショ」

「もしもし。おはようございます」
「あ、これはこれは、王子様。いかがなさいました?」
「ちょっと遅れ気味なので、先にやっててください」
「そう。すまないね。全部撃っちゃいますよ。うぉっふぉっふぉっふぉっ」
「真似はいいですから」

「見ろよ、誰もいねえよ」
「それは、ここが釣れないから…ですかね?」
「金井君、そうなの?」
「自分は今までアタリ1回もありません。それに先週より、水が多いし濁ってるし、その上流れもない」
「まあまあ、やる前からそんな悲観的な。旦那いないから大丈夫だよ」
「社長、どっち行けばいいんですか?」
「当然、下りる」

「『高柳君さ〜。勝負はここからなんだよ』って言った直後、
来た〜。38cm」
「出る瞬間まで全部見ちゃいましたよ」
「元気でた?」
「はい、とっても」

「アタリありませんね。アレから4時間ですか…」
「いやいや。まだちょっと残ってるから。この先のポイントで」
「あ、あそこですか」
「そう。そこそこ。そこにそのチョコザイなルアーを投げてみてよ」
びぃゆーん。クイックイックイッ。シ〜ン。
「は〜」と深い溜息をついた瞬間、ガバ〜ッ。
「来ました〜」
「わっはっはっは。笑っちゃうね〜。
高柳君もミミの真似してやった方がいいよ」

あとがき
「出た〜。来たよ〜。でかいよ〜」
「何で立ち上がるの、ソレガシ?ほら〜ばれちゃったじゃない」
「いや。アピールしようかと思って。対岸の社長たちに」
「でかかったね〜。こっちから見ても45、46はあったよね〜」
「金井君は何で釣ったの〜?」
「はい。自作のフナみたいなペンシルです」
「ソレガシもペンシル。社長も?」
「そう。ちょっと見えてきたでしょ」
「ええ。自分は溜息のあとだったんで、力が抜けてびっくりアワセをすることもなく」
「だね〜。俺なんかよそ見してて、アワセが遅れたにもかかわらず、がっちりかかってたし」
「2人とも鬼巻きでしたね。自分も明日から、ペンシル作りますよ」
「いやいや。高柳君、ペンシルだけじゃダメなんだよ。その後が問題なんだよ」
「分かってますよ」
「流石。やるね〜。分かってないのは、須〜田っちだけだよ」
「ヒントは教えたんだけど、奴は全然分かってない」
「何が分かってないの?ソレガシ」
「いいのいいの」
「社長、11日にソレガシとまた来ますよ」
「そう。寝ないでね。高柳君はしばらく行けないんだよね?」
「そうなんですよ。8月までダメです」
「ま、無理しないで。さて、ぼやいていたミミと遂に釣り、残るは旦那。12日の結果をお楽しみに〜」


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