蝉の恩返し in さぼり川(2007.08.27)
「もしもし。あ、西牧です。明日はどこに行きますか?」
「あれま、旦那。珍しいね、自分から行こうなんて」
「ええ。そろそろ釣れるかと」
「なるほど。ソレガシが一緒なので、さぼり川でもどう?」
「いいですね。じゃあ4:30に現地で」
「は〜い。西村です。明日はさぼり川で4:30位?」
「流石だね〜。その通りだよ」
「じゃあ、直行しますんで。ヨロシク〜」
「おい、待てよ。それじゃあ、ひとりぼっちじゃん、往復が」
「プープープー」
「はあ。淋しいな。歌でも歌いながら行くか」
思ったよりも早く4:00に到着すると、既に旦那号がいた。
「よう!早いね〜」
「ええ。時間厳守は大人の務めですから」
「ああ、そうね。まだ早いし、寝てるから」
「コンコン。社長、時間ですよ」
「おう、それを言うなら女将さんだろ?」
「何ですか?それ」
「え〜知らないの?ソレガシ頼むよ。説明してくれよ。水曜の夜は皆見てたよね?」
「…」
「さて。上?下?どっちにする?情報によれば、下の方が調子いいってよ」
「じゃあ、僕たちは下で」
「そうね。君たち不調だから、自信回復してきて」
開始僅か30分でやる男、ミミ。47cm。
「太いね〜」 |
焦る旦那。プロトルアーのテストもそこそこに
いつもの自分だけスペシャルで29cm。
「アタリはあるんだけど、のらないんですよ」 |
眠い。中途半端に寝たもんだから、眠いはだるいわで。
キャストもさっぱり決まらず。の割には2投目でばらしたり、
アタリはそこそこある。「おっ!アブラ蝉が流れてきたよ。まだ生きてる。
可哀想だから助けてやろう」とばかりに両手ですくい、上空へ放リ投げました。
元気に去っていくアブラ蝉君。「どう?きっと恩返しがあるよ、ソレガシ」
いよいよ、睡魔に耐え切れず、「もうダメ。次の橋の下で寝るから」
その直後、「あのブッシュの奥に入れるから。来たー!」
「流石、小なべちゃん。17cmとは。大御所は違うね」
「もしかして、これが恩返し?ちょっと小さいね〜」 |
これ以上、上ってもダメと折り返し。
もう間もなく船着場というところで、ようやく釣れた27cm。
「やべっ!最下位は俺?」
「旦那達はまだ下だって言うから、少し下りようか」
とそこへ、またしてもアブラ蝉が流れてきた。
さっきと同じようにすると、そのまま落ちて来た。
「いかんいかん。大事にして船の上で休ませてやろう」
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「蝉君、友達いっぱい鳴いているけど、行かないの?」
ふと見れば、デッキから少し上の方に移動している。
「いよいよ、飛ぶのかね?」
と、その直後、ウィ〜〜と言いながら、去っていきました。
「聞いた?『ありがとう』って言ってたよ」
「言ってないし」
「来た〜!どうだよ、アブラ蝉の恩返し。38cmだよ。
これで2位ほぼ確定」
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27cmのままじゃあ可哀想なので、
「あそこ投げてみれば〜?」と譲り、ソレガシがそこにキャスト。
「ん〜ん〜微妙だけど概ねOK牧場」
ちょんちょん。ガバッ〜と来たのは、アタリの割には小ぶりな28cm。
「なぁ。蝉の恩返しがあったろ?」 |
あとがき
「社長の言う通り、下りて良かったですよ。アタリはそこそこあったし、
流れも緩かったので、いつでも帰れると思い切り下りました」
「なるほど〜。上がって来ねえからおかしいと思ったんだよ」
「ええ、木の下で1時間半昼寝してました」
「いいね。こっちは根津甚八だよ」
「マジですか?帰り大丈夫ですか?一人でしょう」
「それはソレガシも一緒だから。何とかなるでしょう。それにしても、ソレガシは凄い。
S級サラリーマンは伊達じゃない。トラブルも全て船の上から電話しまくり千代子で解消してた。
本当に解消なのかな?」
「任せなよ。ソレガシに」
「だってよ」
「結局は、ソレガシがミミに食事をご馳走するということなので、ファミレスでも行きますか?」
着いたファミレスで、勝者のミミは「まぐろ丼で」旦那とソレガシは「スープスパで」
「社長は何にします?」「卵チャーハンと」「と?おにぎり8個とパン1個食べといて?」
「うるせえな。腹減ったんだよ。とハンバーグを単品で」
「どこに入るの?水も3Lも飲んで、トイレ1回も行かないのに」
「凄いだろ?抜群の新陳代謝。だから、日に焼けてもシミが少ない。ソレガシの背中見てみなよ。カエルだよ」
「じゃあ、帰りは気をつけて」
途中、コンビニでアイスとコーヒーを買い、残った氷で頭を冷やしながら帰って来たのが20:40。
それから、船を下ろし、作業場を掃除して、22:30にはバタンキュー。翌日8:30まで爆睡。
帽子を忘れたので、タオルをかぶっていましたが、オデコは真っ黒になってしまいました。
来週はどうなりますか、お楽しみに〜
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