お手上げです in 鬼牧川(2006.10.16)
先週はまさかの陸っぱりで、1回アタリはあったものの、やっぱり船の方が楽だね。
「のう、鬼牧の旦那」
「そうですね。前に乗るとさらにいいですよね」
「そういやあ、2年程前に大雨と大増水で船が出せず、陸っぱりしたとき、3箇所目で老人になってたよね、旦那は」
「そうですよ。釣れないのに、引き擦り回すからですよ」
「そんなことより、13日朝フローター行ったんだよ、キムチへ」
「釣れたでしょ。何か調子いいらしいじゃないですか」
「のはずだったんだけど、アタリ3回のみで終わり」
「おかしいですね。12日に行った遠藤さんは7匹。14日に行ったソレガシは8匹で、13日の午後に行った遠藤さんは3匹だそうですよ。何してたんですか?」
「まあ気温と水温の関係でしょ。今度は寝てからゆっくり10時頃行くよ。じゃないと帰りがツライ」
「話は長くなりましたけど、今日は直接対決ですね。社長操船でいいですよ」
「おっと武士の情けでござるか。容赦はせぬぞ。のう部長」
「あう!」
開始直後、1発出たものの、 ルアーが死んでいてフックアップせず。
その後、よそ見していたら、ガバッと来ました
小物釣り師にしてはちと大きい24.5cm。 |
その後、アタリもなくなったところで、
「左側やりたいですよね。右側釣れたことないですよね」
「そうね。ツウは左側だよね。何もなさそうで
いろんなモノが沈んでいる。
それを知っている旦那は49だっけ」
「何か言い方にトゲがありますね。早く寝て下さい」
で、操船を代わり爆睡。 |
釣れないので、休憩。 暇な部長がいろいろ激写してた。 |
まる公。27.5cm。
「時合ですかね。アタリが多く、お祭りのよう」
でも、何故か蚊帳の外はジャーマネ。
「そりゃあそうだよ。先週で打ち止めだよ」 |
こっちも時合です、この男だけ。
信じられない、49cm。
しかもこっち側は釣れないという場所で。
「あ〜あ、もうやめた。打つ手がありません。 この馬鹿ツキ男には」 |
あとがき
驚きました。脱帽です。
「また〜。そんな〜。ふて寝してないで釣りしてくださいよ」
「お〜い、心外だねえ。俺ってその程度の奴?相手がでかいのを釣ったからって、ふてくされたわけじゃない」
「言ってたじゃないですか『撃つところがない』って」
「確かにね。それはね〜、手の打ちようがないってことだよ」
「いつも言ってるじゃないですか『投げなきゃ釣れない』って」
「その通り、普通ならね。今の旦那はもはや神がかり的で、もはや技術云々の問題じゃない」
「そうですね。大体同レベルですしね。確かにツイていますよね。自分でもそう思います」
「大体さあ、今日はバックラッシュばっかりでキャストも決まってなかった。その点では部長の方が断然上だったし。『こっち側は釣れない』と言っていた場所で、釣れたわけでしょ?」
「時合ですかね?」
「そう。時合。君だけね。直前に部長にしょぼいのが1回あって、その後に投げた旦那が『出るか〜』って叫んだ瞬間、ゴボッだもんね。今日の状況を考えれば、30cmがいいとこ。あっても30後半。それが49だよ。その時点で、もう緊張感ゼロ。何やっても持っていかれる、と急に冷めちゃったよ」
「なるほど、そうだったんですか」
「悔しいとか羨ましいとかそういうのを超越しちゃったよ。極めて宗教的。いっそのこと何かに入信するか〜?」
「そういや昔、何かやってましたよね、宗教」
「あ〜モルモン教ね。あれは凄いよ、究極のボランティア」
「何でやめたんですか?」
「やめたんじゃないよ。素行不良でクビになったんだよ。酒タバコ女全部ひっかかった」
「大体何で始めたんですか?」
「街を歩いていたら、でっかい外人2人から『あなたは神を信じますか?』って声かけられて『全々』て言ったわけよ。そしたらその全々の意味が通じなくて、『ネバネバ(Never,Never)』って言ったら、『オウ、英語も教えます。ただで』」
「そんな理由ですか。動機が不純ですね」
「しょうがねえだろう。興味ねえんだから。でも、結構楽しかったよ。一緒に餅付きしたりして。結局素行がばれて疎遠になっちゃったけどね。そうそう脚色ないから。全て実話だよ」
「ところで、自力優勝はなくなりましたね」
「大部前にね。あとはジャーマネだけど、ツキを使い果たしたから、残るは50アップで一発逆転を狙うしかない」
「おっとお、急に元気になりましたね。かかってきて下さいよ」
「よ〜し、来週も直接対決だ。じゃあ、お楽しみに」
|
Copyright (c) 2006 WATANABE COMPANY. All rights reserved.